六郷用水と桜坂の桜、大田区沼部の花の湯

大田区の中原街道と環八通りの交差点(田園調布陸橋)から斜めに多摩川の方へ伸びる道路を行くと切り通しの両側に桜の木が植えられ、桜坂の標識も現れます。中原街道の旧道にあたり、この先で多摩川を丸子の渡しで越えていました。福山雅治の「桜坂」がイメージするこの坂を訪れる人は多いようです。

桜坂を降りたところを六郷用水が横切りますが、こちらの桜もきれいです。六郷用水は400年ほど前に作られ、今はほとんど地下になっていますが、大田区内では一部が復元され、桜坂下の六郷用水には水車や湧水などがあって、小さい子たちが喜んで見ています。

お花見にはちょうどいい名前の花の湯は、桜坂を降り、多摩堤通りを行くと、新幹線の高架橋のすぐ南側にある、ビルの銭湯です。脱衣場の天井は、梁が円形模様の組み合わせ、浴室のタイルも放射状の線と円形の組み合わせで、全体に幾何学模様がはっきりしています。花の湯は住所では田園調布南ですので、田園調布の街並みをモチーフに放射・環状で統一している、なんてことはないですね。
浴槽は高温と中温に分かれていますが、高温の方がかなりぬるいのは不思議です。背景画も、人々が点在する西洋画風で、ちょっと変わっています。脱衣場の一角にボディドライヤーという珍しいブース、人間乾燥機があります。

花の湯 大田区田園調布南22−11 15:45〜23:30 月曜お休み 東急目蒲線(多摩川線) 沼部駅から5分