新採教師の孤独に迫る 続く自殺者・・・・研究者ら出版より

地方公務員災害補償基金東京支部審査会は今年2月
新宿区立小学校に勤めていた新採教師の自殺を
『公務災害』と採決した

この事件に限らず近年続いた新採教師の自殺の原因に迫った
研究者らがこのほど報告を『新採教師はなぜ追いつめられたのか』
(高文研)と題した本にまとめた

同書によると2008年度に全国の公立校で初年度に
辞職した教師は315人。これは10年前の5倍以上
加えてここ数年、年70人から100人の教師達が自殺しているという

記述から浮き彫りになるのは一部の保護者の理不尽ともいえる
新採教師への要求や非難、それに戸惑う新人への
管理職の冷ややかな姿勢だ

編者の1人、元公立中学校教諭の佐藤博氏は
「かつて子どもたちの話題やにぎやかな笑い声に満ちていた職員室は
余りの多忙と些末な書類作成に追われて余裕を失い
孤立と沈黙の空間になっている』と記した

編者の1人、一橋大学の久富善之名誉教授は
『自殺した教師達は理想に燃えて教職に就いた人ばかり
だが現在の教員は保護者の苦情や行政の圧力に直撃され
互いを守る関係性を失いつつある
彼らはそうした環境の犠牲者ともいえ、その点を問いたかった」
と出版の動機を語った

・・・・・・先生が追いつめられ自殺するような学校は
子どもにとっても安心できる居場所にはなれないような気がします
優しく、厳しく、温かかった恩師を思い出します・・・・・・

<畑にエンドウの花が咲きました>