「遺伝資源」深まる対立 農学博士 森岡一さんより

トラやゾウなどの絶滅危惧種を守る議論がメインテーマのように
受け止められている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)

バイオ製品の知財管理を担当してきた森岡一さんは
『会議の本質は、先進国と途上国の間での地球上の
遺伝資源をめぐる利益の奪い合い』と指摘する

遺伝資源は私たちの生活にどう関わっているのか
『漢方の生薬の中に甘草という成分がある
グリチルリチンという甘味料で抗炎症剤として医薬品に使われている
この草は中国、ロシア、モンゴルの砂漠地帯に生えている
これを抜いてしまうと砂漠化が進行し黄砂もひどくなる
今、中国は主に日本向けに輸出規制し、日本の甘草の値段は
徐々に高くなってきている
こうした遺伝子レベルで高い特性を持つ薬草や健康食品素材で
特定の地域にある動植物を遺伝資源と呼ぶ」

COP10では先進国(利用国)が途上国(資源国)の遺伝資源を
どういう形で入手しどう利益配分するかが課題だ

問題は先進国は生物の多様性保全を中心に考えているが
途上国は先進国からの利益配分を強く主張している事にある

・・・・・なんかそういうこととはよく知らなかったです・・・・・・

<オダマキは上品な花ですね>