杉並区本天沼の第二宝湯、同潤会阿佐ヶ谷住宅のデザイン

中杉通りから二高通りへ西進し、通り名の由来である日大二高のちょっと西側を北へ入ると、第二宝湯があります。銭湯にしては珍しいデザインの新しい建物、ひらがなの看板が目を引きます。内部も同様で、脱衣場では、脱衣箱とせっけんなどの物置台を交互に、しかも千鳥に配置していて、それ自体がアートです。ただし、その分脱衣箱は低く、まち歩きの途中でバックパック持って寄った時はつらいです。脱衣場全体がちょっと狭く感じられます。
男女浴室はそれぞれ扁平なアーチの天井、男女の境が斜めというかジグザグで、梁も斜めに通っているのは不思議な視覚的印象。よく観察すると、サウナ、シャワーブース、水風呂を配置しやすいように ジグザグにしてあるように見えます。近くの第一宝湯とは構造も設備もかなり違うのですが、同じ果物の袋入り販売があったで、やはり姉妹店なのでしょう。

第二宝湯 杉並区本天沼2−7−13 15:30〜25:00 金曜お休み 荻窪駅からバスで稲荷横丁下車すぐ

本天沼は古くからの住宅街ですが、鉄道の駅がないからか、ちょっと知名度が低いような気がします。その中に同潤会阿佐ヶ谷住宅と同潤会荻窪住宅、同潤会の二つの戸建て住宅地があります。周囲の住宅街にまぎれて、なかなかその範囲が分からないのですが、同潤会戸建て住宅共通の特徴を残した住宅もいくつかあるようです。特に玄関脇の五角形のユニークな明かりとり窓は、経堂の同潤会住宅にもよく似たものがありました。