葬られた「第2のマクガバン報告」

「動物タンパク神話」の崩壊とチャイナ・プロジェクトより
T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル著

この本の柱は「肉は最も発がん性が高い食品である」という
衝撃的なもので、著者は第一線の栄養学者である
2005年に原著「チャイナ・スタディー」が発刊され大ブームになり
「疫学的研究のグランプリ」「栄養学のアインシュタイン」と称されたが
食品業界からの猛反発で葬り去られた

博士はアメリカ政府の「フィリピンの栄養失調の子どもを救う」プロジェクトに参加
高タンパク食の裕福な家庭に肝臓ガンが多く、低タンパク食の貧しい家庭に少ない
という予想外の結果が出た
また、インドからの研究報告では100%肝臓ガンが発症するように
アフラトキシン(カビ毒)を投与したネズミの実験で
ネズミの一方にエサの20%のタンパク質を,もう一方に5%としたら
20%のグループ全部が肝臓ガンを発症し、5%のグループは全部ガンを免れた

なぜ肉はガンを発症するのか
肉の栄養が肝臓に入れば入るほどこの栄養(異物)を処理しようと
大量の酵素が反応し発ガン物質をどんどん遺伝子損傷物質に変えてしまう
大量に摂取してもガンの形成・増殖を促進させないタイプのタンパク質は
小麦や大豆など植物性のものだった

台湾・中国などの大規模調査の結果
あらゆる病気の発症を抑え健康長寿に役立つのは
「プラント・ベース」で「ホール・フード」の食品である
すなわち「植物性を基礎とした」「全体食」ということで
「プラント・ベースの食事によりもたらされる効果は医療行為で用いられている
薬や手術よりもはるかに多様性があり優れている」と断言している

・・・・・・海外で伝統的な和食ブームになったのは訳があったのですね
日本国内でも玄米や雑穀が見直されています・・・・・・

<チェリーセージは花もかわいいいし香りもすてきです>