ワーキングプア教師 増え続ける非正規教員より

2009年度の東京都の公立学校の時間講師数は4619人で
全体の教師定数の7.4%にあたり05年度に比べると744人増えた
こうしたワーキングプア問題は非常勤採用を増やさなければならない
教育制度に大きな原因がある
少人数学級やチームティーチング(複数教員の指導)が進む中
限られた予算で教員数を増やす必要があるからだ

さいたま市で小学校の綸旨教師をしている50代女性もその一人
時給は1210円、1日5時間、週5日勤務し、夏休みなどの収入はゼロ
年収は約80万円で生活保護を受給している

大阪府教委では本年度採用は小中学校の正規教員が1215人
非正規教員は2003人も採用されている

文部科学省基本調査では09年度の全国の公立小中学校教員に占める
非正規教員は約74000人(11.1%)。05年度の約61000人(9.1%)と比べて増えている

「朝8時半に学校に行き、夕方授業が終わると教室を飛び出して
午後5時からの居酒屋バイトへ。明け方5時に帰宅する。
これでも私は都立高の先生でした」
理由は「先生としての収入」があまりに少なかったからだ
複数校を掛け持ちしても月に約12万円。教員給料の平均月収は約9万円だった

なぜ低収入なのか。理由の一つは時給制にある
経験年数1年未満が1900円、2年未満が1970円・・・・・と
経験を1年つむごとに70円昇給するが、授業時間以外は無給
教材準備やテストの作成、採点などの仕事はボランティアという
さらに夏休みや冬休みは収入がゼロになる
働く機関も数週間〜数ヶ月と不定期で学校の都合で決まる

3校の講師を掛け持ちしたときは生徒の顔と名前が覚えられなかった
教える科目が増えて予習が追いつかず不十分な準備で教壇にたった
「同じ悩みを抱える人は多いと思うが複数の学校の掛け持ちや
アルバイトに追われ孤立している
教職員組合にも頼れずどこに相談していいのか分からない」

・・・・・・行政改革で進められた人減らしや経費削減の流れ
しかし教育の質を保つためには逆行しているのでは?・・・・・

<長実ひなげしは外来植物です>