大阪銭湯レポート<女湯編> その2

レポートby kaede

念願の東成区・宝徳湯さんにいってきました。
宝徳湯さんは神路商店街の入口にあって、商店街の先がみえなかったので
商店街の先まで行ってしまいました。天六の商店街に似た果てしなさで
閉店している店が多いわりには、買い物客がいっぱい。
すごい人だかりだったので、のぞいてみるとイギリスパン?と書かれたパンが
飛ぶように売れていて、みるみるうちにワゴンの中が空っぽになってました。
戻って、宝徳湯さんの、のれんをくぐると「いらっしゃいませ」と
空から声が聞こえてきて、おもしろいので何度もいったりきたり。
番台はめずらしい丸番台、その上には1メートル以上もある、おおきな時計。
湯船の中からもしっかり時間を見ることができて、見とれてしまうほどでした。
脱衣場も木のロッカーが漢数字でかかれていて、一は「つぼ」みたいな字でした。
御影石のふちの湯船に突然洗面器が目の前に見えたとたん
「ここの電気風呂熱いねん」とふちに洗面器をおいて「足だけ入っとこ」
「いつもはな鹿島湯にいくねんけど、月曜日休みやから今日は宝徳湯や」
「あー熱ぅー」「ここにゆうてんけど熱いのがえぇ人多いらしいわ」だそうです。
由緒ある神棚も天井も、昔のまんまの広告もセンスの良い楚々とした趣を感じられて
とてもしあわせでした。

 「宝徳湯」大阪市東成区深江南1-9-21