大塚の大黒湯、都バス大塚車庫の建物は一見の価値ありです

文京区大塚、御茶ノ水の向かい側にある大黒湯は、派手な破風はないけれど、一見伝統的な構造の銭湯です。長い傘が入らず困っていたらお店の方が出てこられて下の方の長傘用を教えていただけました。外が見えるのはフロント方式の利点ですね。

脱衣場は天井が高く、ビルでない銭湯の気持ちのいい点です。浴槽の背景にペンキ絵はありませんが、小ぶりなタイル絵がいくつか、イタリアかどこかの城のある港町です。そして浴槽につかってゆるいアーチの天井の上を見上げると、この銭湯の最大の特徴、巨大な八角形の湯気抜きに目を見張ります。雰囲気はヨーロッパの建物にある高いドームです。お湯は山の手標準のちょっとぬるめに感じました。

大黒湯 文京区大塚3−8−6 15:30〜24:00 月曜お休み メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅 徒歩7分

丸の内線の茗荷谷駅を出ると、以前は春日通りの向こう側に同潤会大塚女子アパートメントが見えましたが、今は更地になってしまいました。道路の手前側には都バスの大塚車庫があって、入口の事務所、奥の車庫など立派な建物が並んでいます。1928年開設ということですからずいぶん伝統ある車庫です。