就活 山谷が拠点 地方学生 負担に悲鳴

「協定廃止で長期化」 協定復活 財界の反対で困難

早くも後半戦に突入したとされる大学生の就職活動で
低価格のホテルが集まる労働者の町、東京・山谷に
地方から上京してきたスーツ姿の学生が目立つ

石川県の大学院2年の男性は
「東京には毎月2,3回、今までに10回来て就活費用は30〜40万円
アルバイトや奨学金でまかなう。勉強への影響も深刻だ。」という

青森県の大学3年生の男性は
「これまでに5回上京し毎回3,4日滞在しアルバイトでためた30万円は使い果たし
親から借りている」という

ネットの普及などで学生の訪問企業が増える一方
不況の影響で企業が地方で開いていた説明会も減り
学生の負担が大きくなっているという指摘もある

就活長期化の大きな原因が1997年の就職協定廃止だ
就職協定は52年に始まり96年まで続いた
92年以降は「大学4年の8月1日前後解禁、10月1日内定」で実施された
しかし協定破りが横行し、授業への影響を理由に存続を求める大学側を
押し切り廃止された

現在は大学側と企業側の申し合わせで「内定日は大学4年生の10月1日以降」
とされているが実際は3年の春から資料請求やセミナー開催が始まり
1月から会社説明会や面接が本格化
大学生の学力低下や、景気悪化による内定取り消しが問題になっている

・・・・・・青田買いなどの言葉もありましたが
人材確保が早い者勝ちでエスカレートすれば
学生が学問研究に集中できず、社会的損失では?
それでもこんなことがまかり通る背景は何なのでしょうか?・・・・・・

<野ばらが雑木林の中に咲いています。
温室育ちのバラにはない命の強さと輝きを感じます>