さくらびレポート60〜3学年「グラデーションマジック」作品紹介

櫻ヶ岡中学校の中平です。今日は市中大会。運動部の皆さん、悔いの無い戦いに期待します。

さて、3学年大題材「グラデーションマジック」。この題材は大きく分けて3つに分かれます。その第二弾題材である小題材「マスキングでグラデーション」の作品が完成してきたので紹介します。
2時間という短い制作時間ですが、生徒の個性と言うか、こだわりが反映された作品が多く現れました。マスキングをした矩形を、パステルでグラデーションをしながら描くと言う単純な課題ですが、意外とはまるものです。

写真を作品は、男子生徒の作品。黒いバックをそのまま残す生徒が多い中、赤のパステルを塗っています。色の輝きが増し、独特の空間が描かれています。
「本人らしくない」作品として鑑賞会では話題になりました。

写真は、作者曰く「シラス」のような作品。

感覚が鋭いのでしょうか、シラスっぽい形を白く塗り、周りの黒いバックにはうっすらとブルーを塗っています。形が大きくもなく、小さくもなく、そして色も濃すぎたり混ざりすぎることもなく、ほどよいブレンド感。そこに、作者ならではの感覚を感じるのです。

写真をご覧ください。スイカを構成しています。スイカの中身と表面を交互に描き、しかも、赤い強く細い線を部分的に使っている様子は、大学生的な発想だと私は思います。センスがいいんでしょう。説明なしで、構成ができてしまう生徒はできてしまうものです。驚きました。

この写真の作品名は「中華料理」。

ピンクとグリーンの彩度対比。そして形のぶつかりあい。色と色が強烈に対峙し、逃げることがありません。とかく中学生は色と色の境目を微妙にぼかし、ぶつかり合いから逃げてしまいがちです。この作品は、まるでぶつかりあいを楽しんでいるように、お互いの色を輝かせています。