声にならないメッセージ

大通りの交差点、信号待ちをしている時、
前にいた女の子の後ろ姿に
異様な感じを受けた。
見ると
彼女の左半身が赤く、足元も赤い液体が流れている。
近寄って、よく見ると
左腕が、何箇所もりんごの芯を取るような形に切られていた。
右手にはナイフ。
「病院へ行こう」「救急車を呼ぶから・・」と声をかけたけど、
信号が青に変わり
その子は、泣きながら歩いて行った。
交差点を渡り終えた時、
その場で崩れた・・。
急いで救急車を呼び、病院へ運ばれた。
その子は、高校生だった。

その現場で救急車を呼んだ友人は、
生まれたばかりの我が子を抱きながら、
命の重さを想った・・と話した。

リストカット・・
声にならないメッセージ

傷付ている自尊心(自分を大切にする心)

お願いだから、
近くにいる友人が、先生が、家族が、
その子を抱きしめて「大好きだよ」と言ってあげて欲しい。

子どもを愛さない親はいない。
だけど、愛情は伝わりにくい。

少しの失敗やつまづきで自信がなくなる。
誤解などでおこった誹謗中傷でも傷付く。

そんな時、昔、言ってもらった
「愛してる」の言葉なんて思い出せない。
大切にされている実感が持てない。

人生はいろいろある。
傷付くことも落ち込むことも・・
だから、
毎日、目の前の人を愛して欲しい。
愛情を言葉と態度で示して欲しい。
愛の実践とは、”行動”だから・・

愛は伝わらなければ、ないのと同じ・・・。