なぜ、外国人学生が日本語を勉強するのか。

左は、カンボジアの大学で、
日本語を勉強している学生の様子です。
テストの時間で、みんな真剣です。

NPOスタッフの中に、
いろいろな国で日本語を教えた経験のあるスタッフが多いので、
みんなの意見をまとめながら、書きます。

インドやベトナム、中国、タイなどでは、
実際に、日系企業の進出が進んでおり
(インドの場合は、日本へ働きに来るので逆だが)
日本語を勉強することで、
日系企業への就職のチャンスがあると
考えている学生が多いです。

実際に、日本語が話せない状態で、
日系企業に就職し、
仕事で使いたいからと言って、
勉強に来る学生も多いし、
日本語を話せると
役職が上がったり、
日本語手当てがついて、
給料が上がることもあります。

また、日本人観光客を見かけることも多く、
日本人を身近に思っていることも
あるかもしれません。

日系企業があまり参入していない
カンボジアやラオスでは、
漠然とした日本への憧れの気持ちが
日本語を学習する動機になっているようです。

タイのテレビが放映され、
日本の歌手やドラマが見られること、
トヨタの自動車やホンダのバイク、
多くの日本の電化製品が
市場にはあふれ、
その性能の高さは、みんなの知るところです。

その中で、
日本語を勉強したら、
日本に行けるチャンスがあるかもしれない・・・と
思っている学生も多いのですが、
そんな学生はほんの一握り。

この日本語を勉強する学生たちを見て、
日本企業が参入してくれると、
学生たちのやる気も
もっと上がると思います。

また、多くの学生は、
ちょっと趣味程度で勉強を始めたのですが、
会話の勉強や、
自分について表現する授業などを通して、
性格が明るくなったり、
人に何かを伝えたいと、考えるようになるようです。