気象予報士がそろそろ梅雨があけると言いはじめた。

この時期になると林や森でどこからともなく香がしてくる
山百合の花だ。
山の貴婦人、なんとすくっと白い花を付けたっていることだろう。

もう半世紀以上前の、ここ下総の国の野山にはこの山百合が
どこでも見られた。
宅地造成で重機で一気につぶされたり、盗掘されたりで
もう普通に野原で見られなくなってしまった。

関越自動車道を走ると埼玉県を抜ける頃から両脇の土手に
これからの季節山百合が見受けられる。

右の花は、近隣センターの庭に50年前のこのあたりの
林を再現したくて昨年茨城県のある所から譲っていただき
植えたものが今年花を付けたのである。

この花粉は白い服につくととれなくなる、子どもの頃野原から
手折って帰り母を喜ばせようとしてこの花粉の汚れで白いブラウスの
花粉がとれなくなり、かえって母をこまらせてしまったものだ。