7月22日(木)1st stage、マリーナ・ショウのステージを見てきました。
マリーナ・ショウ
featuring チャック・レイニー / デヴィッド・ T .ウォーカー
ハーヴィー・メイソン / ラリー・ナッシュ
1974年に発売された『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ』の
レコーディングメンバーと共に、ビルボード(osaka)ライブの3周年
記念に、懐かしい演奏を生でやろうというもの!
昨年の好評に今年もこたえるかんじ。
キャラクターとしては、ジャズというよりは、
ニュー・ソウルの雰囲気も兼ね備えている。
1曲目”ストリート・ウォーキング・ウーマン “のイントロで
ストリートの会話の部分が編集されて流されて、
ステージでマリーナ・ショウがそれに受け答えする
寸劇からスタートした。
「こんな道端でどんなビジネスをしてんだ?」という問いに、
「社会奉仕よ!」とさらっと言う小気味よさが、ユーモアが
あっていい。
ラリー・ナッシュは、ピアノを担当していて、やわらかいタッチ
の音を奏でていました。
歌の持つ曲想をうまく引き立てているところで、起用されたのかな?
ほかの3人は、超A級のメンバーでおおむこうをうならせる名人芸
を披露したのだが、それよりやや存在という意味で見劣りのする
ナッシュが、歌を起てる柔らかなサポートに徹していたのが
おもしろいと思いました。
プロフェショナルな演奏の技合戦に陥りがちなところを、
あくまでもそれぞれの持つ曲想を大事にしたいという思いが
感じられました。
そのあたりのクールな判断が、マリーナ・ショウをさらに際立たせる
結果につながったようだ。
マリーナ・ショウをはじめサポートメンバーの産み出したものは、
ステージの上の瑞々しさでした。
個々のミュージシャンが自分はこういうスタイルの音楽を
奏でて行き、その方向に沿って生きていきたいという指針を起て、
それに磨きをかけ、幸運にも世間にも認められた存在の持つ
貫いたというか、澱みない爽快な精神が漲っていましたよ。
以前に感じていたマリーナの持つささくれ立った印象は、
今回はちっとも感じられなくて、
高く張るように歌うところもすんなりと着地して、
日ごろの声とからだのメンテナンスが整備されている
日常の心がけの緻密さと、自己を律する意志の強さがうかがえた。
とっても♪よかったです。