最後の同潤会アパート、上野下住宅と寿湯

東上野の寿湯は同潤会上野下アパートのすぐ裏にあります。立派な唐破風の和風建築ですが、玄関を向かって左にずらして、フロント方式に改造してあります。
すごく混んでいました。脱衣場の面積が足らず、二階にも脱衣場があるほど。混んでいるので他の人に手が当たりそうで、一番端の脱衣箱が当たるとちょっと苦労します。脱衣場の横は庭になっていて、水風呂、露天風呂があります。浴室は幅が広く、店主からの月一回のニュースとして、薬湯やスポーツの話題とイベント等のお知らせなどが。ペンキ絵は能登半島、見附島で、ちょっと珍しいかもしれません。ご主人の出身地なのかな。
寿湯 台東区東上野五丁目4-17 第四金お休み 12:00〜25:30(受付は25:05) メトロ銀座線稲荷町徒歩2分

寿湯と同じブロックに、同潤会上野下アパートがひっそりと建っています。同潤会といえば一戸建てよりもアパートが圧倒的に有名ですが、アパートのほうで現存するのはここ、上野下アパートだけになってしまいました。代官山あたりから消滅が加速し、白河、江戸川、大塚女子、青山、三ノ輪など・・・最後のほうはあっというまに消えて行ったのでした。