「廊下アートセンター in とがび」の住中です。

「廊下アートセンター in とがび」の住中です。
これから、廊下アートセンターの活動をブログに書かせてもらうことになりました。

「廊下アートセンター」は、生徒にとって日常である学校の廊下の片隅にアートセンターをつくります。
そこは、アートを展示するような場ではなく、生徒のモヤモヤを何かの形にするために、コミュニケーションするためのスペースです。
住中が平日の朝から放課後まで滞在し、カフェのような空間で、紅茶やコーヒーを出しながら、生徒のモヤモヤを具現化するための相談に乗ります。

一般的に、生徒が何か自分で作りたいと思っても、段ボールや紙粘土という自分の持っている技術で作ろうとします。
実は、それよりも自分の心の中のイメージに近いもっと良いやり方があるはずです。
廊下アートセンターでは、そこに向かうために住中がサポートします。

この廊下アートセンターの構想の元になったのは、昨年度の中平先生の面白い研究授業でした。

それは、アーティストと美大生が中学生の作品の相談にのるところを他校の美術の先生に見てもらうという研究授業でした。
そこで秀逸だったのは、制作を手伝うのでなく、作品プラン出しの段階で相談するという所でした。

自分の担当した生徒の一人に、
「甘いものと友達が好きなんで、ケーキを紙粘土でつくって、その中に三年間の友達との思い出の写真が入ってるような作品をつくりたい」
という生徒がいました。

その子との話をしていく中で気付いたのは、造形に対してのこだわりよりも、ケーキと友達が大切なんだということでした。

そこで自分は、
「なら、ケーキは紙粘土でなくて、本当のケーキをつくって、友達との写真でデコレーションしたらどうかな。
で、その友達とケーキを食べるティーパーティしたらどう?」
そのアドバイスに「それならもっと楽しいかも!」と目を輝かせてました。

この時は一時間の授業で、他にも担当の生徒がいたのでそれ以上具体的な話はできませんでした。
しかし、もっとその子と話をして、実際に一緒に手を動かしたりして、その心にあるものを具現化する手助けが出来たらと思いました。
この時の経験が、今回の廊下アートセンターの構想の元になってます。

「廊下アートセンターinとがび」は二学期の始業式(8月18日)〜とがび(10月10日)までの平日オープンし、滞在しながら色々なアクションを起こしていきたいと思っています。

今、そのアートセンターの建設を開始しました。
これから、そこで起こる色々をこのブログで発信していきたいと思います。