大田区丸子工場群の耕地整理と都湯

下丸子から鵜の木にかけて、多摩川と東急線の間は区画整理された住宅街と工場が整然と広がります。昭和2年から11年にかけて工場誘致を目的に耕地整理事業が行われた区域です。白洋舎のドライクリーニング工場、キヤノンの位置にあった北辰電機など、下丸子の耕地整理では多くの工場が誘致されましたが、戦時中は、戦車をはじめ、航空計器、艦船の転輪羅針儀、ベアリングなど軍需産業の拠点になっていました。
下丸子駅近くの公園(神社)に記念碑が建っていますが、時代を反映しているのか神話の神様のように見えます。

都湯は下丸子の耕地整理のエリア内のようです。伝統の和風銭湯を改築し、外見では玄関まわりが新しくなっています。フロントで脱衣箱の鍵をもらって脱衣場へ、格天井は板の部分は白いペンキ塗りで明るくなっています。浴室は湯気抜きのある伝統の造りで、浴槽背景には富士山のペンキ絵も健在です。新しくなったタイルなど全体に淡い色彩で落ち着いた雰囲気です。
都湯 大田区下丸子4−3−11 14:30〜24:30 定休日 第2、4月曜(第1、3月曜に変更する場合もあり)東急多摩川線 下丸子駅 徒歩5分