世田谷区太子堂の区の施設にて、公益信託世田谷ファンドの助成団体が集まり、情報交換と懇親会が行われました。
ユニバーサル・キッズ・プロジェクトからは、4団体を代表してこどもプロジェクトと放課後あそび舎が参加しました。
現在の状況や課題などを話し合うもので、4グループに分かれ、それぞれ話し合いました。
当団体の課題は、予想はされていたものの、国立成育医療研究センターに長期入院の子どもを外に出すにはなかなか難しいので厚生労働大臣からトップダウンで話をもっていきたいと思っていること、また当事者である患者の家族は、こどもたちが病棟から一歩も出られないということに対しどう考えているのか、当事者家族とのコミュニケーションをとっていきたいということを話しました。
とはいえ、どの病院でもそうだとは思いますが、当事者の家族たちにとって現状は課題が山積みで、子どもたちが外に出るなんてことはそれら課題のうちの優先順位としてはかなり低いのではとも考えられます。
また、かといって当事者やその家族を活動の前面に出してしまい、需要や要望を訴えていくのはどうかと思うという、正直な思いも話しました。
水俣病患者の支援団体から、
「当事者を中に入れることは大切だけれど、代表にしたり前面に出したりは私達はしていない。」
ということと、
「実際に許可が出ても実現するなら、現場のあらゆるポジションの協力が必要なので、医師、看護師、保育士などにも当たっておく必要がある。」
という貴重なご意見をいただきました。
ファンドの助成団体は、自然保護や学童保育、さまざまな分野から選ばれていますが、
お互いにできるところの協力を申し出て、和気藹々としたムードの中で閉会になりました。