『廊下アートセンター in とがび』 通信 4

廊下アートセンターの住中です。

廊下アートセンターの日常が周りはじまりました。
大人気の一日目を終えたところで、コーヒー等の提供に対する学校側からの待ったがかかりました。

『粗茶』ならよいとのこと。

なので、廊下アートセンターでは数種類のお茶の提供に。

ここで、なせ廊下アートセンターで無料のカフェ機能を持たせたのかについて。

とがびに向けての施設である廊下アートセンターですが、とがびを一回も見たことのない三年生も存在します。
そんな生徒と関係をつくるのに、とがび関係の外部の人と関わることに慣れてない生徒にとっては、話すきっかけがありません。

今の学校や部活動に満足のいっている生徒は、今のまま部活などで自分を鍛え素直に育ってほしいと思っています。
しかし、ちょっとモヤモヤした生徒に対して、自分はなにかできないものかと思っていました。

「ねえ、ここで何してるの?」と聞ける元気な活発な生徒のためでなく、立ち尽くして、どうしてよいかわからない生徒のために、カフェ機能をつけました。

「ここで何か飲めるのですか?」というのは、かなり話しやすい一言だからです。
飲み物は関係を始める第一歩。

今は、飲み物をもらえるということが一人走りしていますが、普通の生徒にはだんだん飽きてきました。今でさえ初日に元気だった体育会系の男子は減りました。

しかし、廊下アートセンターに何か惹かれている生徒は学年、性別、部活を超えて集まり始めてます。

そんな子たちと何かできたら。
そう思っています。

そんな中、すでに感動的だったのが、美術部の一年生達が廊下アートセンターの誕生を祝うケーキを作ってきてくれました!!

自分たちのトガビに出すための作品の素材のシリコンを使用して、内緒で二日かけて制作!!

on goingで悩みながら活動をしてる中、なんかもう、泣き出しそうになりながら、必死で写真を撮らせてもらいました。

また、廊下アートセンターでは、描いたイラストや、やりたいことは随時壁に張り出します。
そんな中、ある男子生徒同士の関係から、少し違和感を感じたので次の設備を増設
増設。

壁に張った白いキャンバスに自由に描いてよい場をつくりました。
その横にこのテキストを。

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『Freedom paint』

みんなが自由な世界ってなんだろう。

究極に言うと、君が僕を殺す自由があって、僕が君を殺す自由もある。
君が僕を殺したとして、僕の友人が君に復讐する自由もある。

みんなが自由ってのは、案外面倒で大変だ。

それなら、自分だけが自由だと楽だよね。
でも、それは王様。誰一人友達のいない王様。

さて、この壁画には赤ペンと黒ペンを使って、自由に絵を描こう。

つまり他人の絵を侵食してよいし、破壊してよい。
そして破壊される自由を楽しもう!

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ということで、一般的に他人の作品に手を出し合うことを前提とした壁画をはじめました。

自分の自由が、他者の自由を浸食する可能性があり、そして浸食されること。

そんなことをテーマとした壁画です。

廊下アートセンターが終わるまでこの絵はレイヤーを重ねていき、生徒の今の何かが積層されるのでは、と思ってます。

<中学生今日の一言>
「あー、彼氏が欲しい。」

えっ、「○○くんが好き」という、○○くんが欲しいでなく、彼氏という存在が欲しいの?