杉並区天沼の郷土資料館と第一宝湯

第一宝湯は、阿佐ヶ谷駅の北の方、二高通りから細い道を南に少し行ったところにあります。玄関は改装されていますが、唐破風が立派で、夜間はライトアップされてますます引き立ちます。脱衣場は立派な格天井で、有名人のサインがたくさんあります。 浴場の背景は富士山、西伊豆のペンキ絵ですが、よく見ると海に浮かぶ舟が和船で、江戸時代頃の風景にしつらえてあるようです。
第一宝湯 杉並区天沼3−38−12 16:00〜25:00 水曜お休み バス杉並第5小学校前 徒歩3分

第一宝湯からもう少し南へ行くと、天沼弁天池公園に杉並区の郷土資料館があります。ここには同じ杉並区の上荻二丁目にあった渡辺錠太郎邸の玄関が保存されています。建物が取り壊される時、区民の方の運動があって、杉並区が玄関、家具などが保存し、ここに展示しています。二・二六事件の舞台となった歴史的な意味を持つ建物であり、一部でも保存できたことはうれしいことです。マッケーレブ邸のように建物全体を保存することはなかなか難しいことで、美章園温泉もそうでしたが、生活や文化を伝える一部屋や家具などを残すことにも意味があると思います。