第183回講演 ”芹沢銈介作 「釈迦十大弟子尊像」”

平成10年9月15日
講師 中村才治氏 (会員)

芹沢銈介 人物経歴
1895年(明治28年)、静岡市生まれ
東京高等工業(現東京工業大学)で印刷図案を学ぶとともに、雑誌「白樺」を耽読し
、梅原龍三郎。安井曽太郎、岸田劉生、中川一政に系統、柳宗悦の論文「工芸の道」
に感動し、柳を唯一の師と仰ぎ、信頼と尊敬を寄せていた。一方、柳も芹沢の才能を
認め、染色家としての道を決意した芹沢に、雑誌「工芸」の装丁を担当させた。
人間国宝、1984年没

(%とんかち%)(%とんかち%)(%とんかち%) 工芸作品 (%とんかち%)(%とんかち%)(%とんかち%)

雑誌 「工芸」 
1925年に民権運動に参加し、型絵染めによる独自の文様のテキスタイルを
数多く発表。本の装丁やガラス絵、陶器など幅広く手掛けた。

人間国宝「重要文化財保持者」
紫綬褒章(1966)
文化功労賞(1976)
正四位勲二等瑞宝章(1984)

(%とんかち%)(%とんかち%)(%とんかち%) 釈迦十大弟子尊像 (%とんかち%)(%とんかち%)(%とんかち%)

宗教団体の依頼を受け、釈迦の入滅の地であるインド・クシナガラに建立する釈迦本堂内陣に収める作品として、芹沢が87才の時、昭和57年に完成させた。

釈迦十大弟子尊像は、奈良興福寺の十大弟子像、京都清涼寺、京都大報恩寺を参考にしたといわれる。

上段左から;須菩提(しゅぼだい)、阿難(あなん)、大目犍連(だいもつけんれん)、阿那律(あなりつ)、舎利佛(しゃりぶつ)、
下段左から;真詞迦葉(まかかしょう)、優波離(うばり)、富楼那(うるな)、摩詞迦線旃延
(まかかせんえん)、羅睺羅(らごら)