大田区馬込文士村と美奈見湯

短期間ですが日本を離れますので、もう一回分更新させてください。大田区の美奈見湯です。環七通りのちょっと外側、角に立つビル、といってもマンションの一階ではありません。銭湯に設計したビルという感じで、天井が高く、窓もあります。脱衣場は休憩スペースを広く取ってゆったりしています。ゆったりしすぎて長居しすぎるお客さんもいて、他のお客さんから「追加料金払えよ」と冷やかされていました。
浴室はペンキ絵はなく上品な緑のタイル基調、高い天井近くに窓があって明るいです。サウナがあり、足の不自由な方が使っておられました。足が不自由だと浴槽につかるのは無理、でも洗ってシャワーだけではぬくもれない。洗い場が広く、サウナがある銭湯は、そんな方のリフレッシュ、健康維持に欠かせない役割をはたしているようです。駅から遠く、大きな商店街でもないのですが、いつもこんでいてお客さん同士の会話にも活気があります。
美奈見湯 大田区中央1−1−7 14:30〜24:00 定休日 月曜(祝日は営業) 大森駅13分

この付近(都営地下鉄浅草線西馬込、馬込駅付近、大田区の馬込、中央、山王)は馬込文士村といって、室生犀星、川端康成、石坂洋次郎など、多くの作家、芸術家のお住まいがあったところだそうです。現存する住宅は熊谷恒子記念館や三島由紀夫邸などで多くはありません。坂が多く、道が入り組んでいて旧居を訪ね歩くのは大変ですが、緑の木立のなかの住宅街はなかなか魅力があります。