京都造形日記2:7年目のとがび

伝説のとがび一期生、マルビの魔王…
今では京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科(ASP学科)の
小林です。

僕にとっては7年目のとがび!
あの時の中学生が、今や大学生ですよー。
あっという間ですね。

さて、3年前は進学した丸子修学館高校の美術部(マルビ)を引きつれてきましたが、
今年のとがびにも、ちゃーんと京都造形の仲間と一緒に帰ってきます!

今回、京都造形芸術大学ASP学科&アート・コミュニケーション研究センター(ACOPセンター)が実施するのは、美術界でも話題沸騰中の対話型鑑賞プログラム
「ACOP」(Art Communication Project)です!

(以下、HPより抜粋)
http://acop.jp
———————————————————————————
ACOPとは…
「みる、考える、話す、聞く」の4つを基本とした対話型の美術鑑賞教育プログラムです。美術史等の知識だけに偏らず、鑑賞者同士のコミュニケーションを通して、美術作品を読み解いていく鑑賞方法です。

ACOPでは、グループで作品をみながら、それぞれが思ったことや感じたこと、あるいは疑問点などを話し合っていくという、会話を基本とした作品鑑賞を提唱しています。

まず、直感を大切にすること。
作品を実際に見ていない人にでも、その作品をしっかりと伝える事ができるくらい、隅々までじっくり「みる」こと。これが、ACOPの第一歩です。

次に「考える」こと。
私たちがものをみるとき、必ず何かを感じ、考えているはずです。ですが、なぜそう感じたのか、その理由を追究することはあまりしていません。「なぜ?」と考える事は、作品をさらに深く読み解くことであると同時に、そう思った自分自身をみつめることでもあります。

そして「話す」ことと「聞く」こと。
1人で作品をみていると、2つの目と1つの頭で鑑賞することになります。でも、10人で作品をみていると、20の目と10の頭脳が動員されることになります。複数の視点が交錯することで、自分が感じた以上の発見や驚きを得ることも可能になります。そこで重要となるのが、鑑賞者間のコミュニケーションです。思ったこと、感じたこと、どうしてそう考えたのかなど、自分の中にわき上がってきたものを、一緒にみている人にきちんと伝えること。同時に、他の鑑賞者の言葉にしっかりと耳を傾けること。こうしたプロセスを経て、他者の発見を共有し、自らの考えを発展させていくのです。

「みる、考える、話す、聞く」は、すべての人がすでに持っている基本的な能力です。ACOPでは、それらをさらに高め、活用することを提唱しています。「アートは難しい」と敬遠している多くの人々にとって、アートを身近に体験しうる鑑賞方法です。

社会の様々な場面でコミュニケーションの重要性が訴えられています。教育現場でも「生きる力」の具体化として「ことばの力」を高めようという試みが進んでいます。人の存在は、他者や自己の「鏡」となる作品に映される事で初めて実体を持ちます。作品を介して他者とコミュニケーションすることは、人が人との間で(つまり人間として)生きて行く為に重要な、他者の存在、違いや多様性を認めていくきっかけとなるのです。

作品鑑賞とは、本質的には主観に根ざした「個人的なアート体験」です。その体験をコミュニケーションを通じて人々と共有する事は、自らを社会に向けて開示する行為であり、同時に、アートの可能性を広げる行為だと考えます。

———————————————————————————

美術の難しい知識なんて、いりません。
そこにある作品を「みて、考えて、話して(会話して)、聞く」。
これだけで、美術をみることがもっと楽しくなります!

当日は—
1.11:00〜12:00
2.13:00〜14:00
3.15:00〜16:00
の3回実施。(参加者の状況をみながら、時間外も実施するかもしれません)

みなさん
是非是非、ご参加下さい!