がんの患者を減らそうと、昨年度、厚生労働省が配った乳がんと子宮けいがんの検診を無料で受けられるクーポン券のうち、実際に使われたのは20%余りにとどまったことがわかりました。
厚生労働省は検診の受診率を上げてがんの患者を減らそうと、昨年度、乳がん検診で40歳から60歳、子宮けいがん検診で20歳から40歳を対象に、無料で受診できるクーポン券を、あわせて延べ830万人に配りました。
しかし、期限のことし3月末までに実際にクーポン券を使って検診を受けたのは、乳がん検診でおよそ105万人、子宮けいがん検診でおよそ88万人と、全体の23%にとどまったことがわかりました。特に子宮けいがん検診を受ける人は年齢が下がるほど少なく、25歳で18%、20歳では9%と低調でした。
国は、がんで死亡する人を減らそうと、再来年の春までに乳がんや子宮けいがんをはじめ大腸がんなど5つのがんについて、検診の受診率を50%まで引き上げることを目標にしていますが、クーポン券を配って検診を無料にしても受診率があまり伸びないという結果になりました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101010/k10014498511000.html
◆政府広報「女性のがん検診の無料クーポンが配布されます!」についてhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan11/index.html
◆市区町村におけるがん検診の実施状況等調査結果についてhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan09/pdf/1.pdf