男女平等、日本の順位は134カ国中94位 先進国で最低水準/世界経済フォーラム

ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラムは12日、女性の社会的地位の改善状況を順位付けした2010年版の「男女格差報告」を発表した。
WEFの「2010年ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本の順位は134カ国中94位と昨年から7つ順位を上げた。所得水準の高い国の中では最も順位が低かった隣国韓国は104位。

だが経済力では日本に劣る、ベトナム(72位)やグルジア(88位)、メキシコ(91位)などの国々のほうが順位が高い。米国は昨年の31位から一気に19位に浮上し上位20カ国の仲間入りをした。

日本が今年順位を上げた理由は主に女性の国会議員数が若干増えたことだが、他の調査分野はほとんど変化していない。
国会議員の男女比は89対11で、過去4年間の91対9から改善した。
しかしこの項目にも注が付いている。政治参加度合いを測定する指数の調査対象となった131カ国の中で日本は101位だった。

正しい方向に多少前進したとはいえ、男女間の収入格差はまだ大きく、女性の推定収入額は男性の53%だ。それでもこれは前進といえる。
過去4年間でこの割合が初めて50%を超え、2007年の44%という最低水準からは大幅な改善といえる。

この調査では、北欧諸国が引き続き上位を占めている。
世界的な金融危機の影響が依然残るものの、アイスランドは男女平等に関しては世界一。アイスランドに続くのが隣国のノルウェーとフィンランド。
http://jp.wsj.com/japanrealtime/2010/10/13/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E7%94%B7%E5%A5%B3%E5%B9%B3%E7%AD%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A7%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%80%81%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%BE/

グローバルジェンダーギャップ報告書2010
http://www.weforum.org/en/Communities/Women%20Leaders%20and%20Gender%20Parity/GenderGapNetwork/index.htm