さくらびレポート175〜発想が広がる

櫻ヶ岡中学校の中平です。1年生の必修授業についてレポートします。

一年生の必修授業は「ルネサンス2010」という大題材で、今は「僕の私のルネサンス的出来事」というまとめの題材を行っています。自分の感動した経験や瞬間を絵にするというものです。

発想の段階。生徒の中にはデジカメで写真を撮って作品の参考にする生徒がいます。

写真は、バスケットボールとの出会いを表現しようとしている生徒が、自分がシュートしているところを友達に撮ってもらったものです。

ここまでは、誰でも思いつきそうな写真です。

その生徒は、デジカメの自分の写真を見たのでしょう。ボールが入った瞬間を拡大で撮ろうとしています。もっと作品を良くしたいという向上心です。

最後に、この生徒は、自分の手をシュートした時の状態にして撮影しています。

今までの二枚と、三枚目は質が違います。はじめの二枚は、実際にシュートしたり、ボールが入っている写真です。しかし最後の写真は、実際に運動している写真ではなく、それっぽく見せている写真です。

ここに、生徒自身が、クリエイティブになった瞬間があるんじゃないかと思います。作品のイメージが深まり、自分のやりたいことが見えてきたので、結果的に発想が広がったのです。

この発想の広がりの原点は、何でしょうか。私は、生徒が自分のやりたいことをやっているからだ、と思います。だからこそ、一生懸命になれるのです。