築地川の不思議な空間と中央区入船湯

銀座からまっすぐ行った勝どき端のたもとにある勝どきの渡し跡から北へ、聖路加病院の西側にある築地川公園。ここは建設中の高速道路?のような不思議な地下空間になっています。ところどころ柵や扉で仕切られていますが、入船橋で左折して新富町出口で首都高の都心環状線へとつながっていきます。自然にできた空間ではなく、工事はしたものの、何らかの事情で使われないまま眠り続けている道路のようです。

入船湯はこの空間が左折する入船橋の近くにあるビルの銭湯で、それも地下にあります。どのような構造かちょっと好奇心がわきます。
階段を降りて行くとフロントああり、換気のためか、脱衣場は天井が中心に向かって四方から少し高くなっています。シンプルで飾り気がありません。浴室は奥ではなくサイドに浴槽があります。天井は脱衣場と同様に勾配があって中心に換気グリルがあります。
タイルも無地ですが、一番目を引くのは浴槽背景のタイル絵で永代橋と佃沖の錦絵を摸写したものです。この銭湯のすぐ近くは佃大橋をはさんで佃島ですね。富士山も映っていますが、佃沖って富士山が見えたのかしら?
お湯は若干熱めですが、気持ちいいです。土曜日の夕方は、かなり混んでいましたが、バックパックの方が多いなど、お客さんは地元の人というよりもかなり広いエリアから様々な人がレジャーを兼ねてやってくるという感じです。このあたりは、熱い湯に我慢して入るという土地柄のような気がするのですが、それは過去のことのようで、フロントに熱すぎるといっている年配の方がいらっしゃいました。

入船湯 中央区入船3−6−14 15:00〜23:00 木曜お休み メトロ日比谷線八丁堀駅 徒歩5分