ドイツのパン(9) シュトレーンとシュネーバル

5日目の午後は、古城街道とロマンティック街道が交差するローテンブルグ(Rothenburg) に入りました。ローテンブルクは、典型的な城郭都市で、石垣の塀でぐるりと囲まれ、塀の上は歩くことができるのですが、1周しても1時間もあれば回りきれるというぐらいコンパクトな街です。入り組んだ路地、小さな公園、木組み住宅など中世そのままのおとぎの国のようです。ですから、特に女性の人気が高いようです。この人気に一役買っているのは、入口に等身大の人形が飾ってあるテディベアの専門店(Tedyland)、1年中クリスマスオーナメントを販売している(Käthe Wohlfahrt)などがあるためです。可愛いオーナメントなどを目にしたら、そのまま手ぶらで店から出てくるのは難しいようですね。

本当にクリスマスはまだ先なのに‥‥。

 ドイツでクリスマスといえば、もちろんシュトレーン(写真)ですね。これもしっかりゲットしました。

街を歩いていて、気になったのは、丸い揚げパンです。雪玉ともいわれるシュネーバルです。伸ばした生地に専用のカッターで切れ目を入れ、お玉を二つ合わせたような容器で、あぶらで揚げます。それに粉砂糖をかけたり、チョコレートをかけたり、いろいろなトッピングをします。職人さんの手つきをジーと見ていたら、顔を上げた職人さんと目がバッチリ合ってしまいました。軽く会釈したら、ニヤーと笑ってよく見せてくれました。柔らかいのかと思ったら、外側は意外に硬くて内側はサクッとした感じです。味は、沖縄の揚げ菓子サーターアンダギーを思い出しました。