ドイツのパン(10) レストランのヴァヌス・ヴェッケル

5日目ローテンブルグの夜は、ツアーから別れて夫婦で夕食に行きました。街の中心地にある聖ヤコブ教会の近くのレストランに向かいましたが、予約をしていないこともあって残念ながら、満員でした。やむを得ず次に向かったのは、お城の物見の塔に隣接しているマルクストゥルム(Markustum)というレストランでした。ちょうど混み始める時間でしたが、なんとかワンテーブル確保し、滑り込みました。やはり人気店は、すぐに埋まってしまうのですね。

注文した料理が、ノルウェー産サーモンのバラ仕立て、玉ねぎのローストトランプステーキ・シュペッツレ添えでした。生のサーモンは塩味がそれほど強くなく、甘みがありました。ステーキは、やや硬かったですが、ソースがいい味でした。しかし、ドイツの伝統的家庭料理のシュペッツレは、正直あんまり口に合いませんでした。ただ、テーブルにつけてくれたパンは、クルミなどが生地にしっかり練り込んであるヴァルヌス・ヴェッケル(Walnußweckel)でした。生地が大変重たく、強く持つと崩れてしまう感じでしたが、口に入れると、クルミの甘みとライ麦の香りが伝わってくる美味しいパンでした。この旅行中一番気に入ったパンです。この街に再び来ることがあれば、またこの店に寄ってみたいと思います。