ドイツのパン(14) ケーキ

7日目は、リューデスハイムのホテルの目の前の船着き場から、ライン下りのクルーズです。30分程前に船着き場に着きましたが、既に並んでいるグループがいくつかありました。後からも続々と乗船客が増えてきますが、日本人ほど律儀に列に並ぶのではなく、どんどん割り込んできました。乗船が始まり、乗り込んだ乗客は、一斉に甲板上の席を目指していました。私も後方の席をなんとか確保しましてホッとしましたが、船が動き出すと、多くの客は、客室に移動していきました。好天ですが、なにしろこの日の朝の気温は4度です。ということは、日本で言えば、真冬の温度です。川風の冷たさに我慢できなかったようです。しかし、私にとっては、写真撮影の絶好のチャンスです。手袋をしていないので手がかじかんできますが、左右の丘の上にそびえる古城が次々に現れ、暖かい客室に入るヒマがありませんでした。
 そのうちに、船内におなじみのローレライの曲が流れると、下船予定のサンクト・ゴアールです。いにしえから、ローレライは船の難所で、伝説が伝えられています。どれがローレライの岩場なのか気をつけてみていましたが、崖のところによく見なければわからないような表示がありました。

サンクト・ゴアールで昼食になりましたが、レストランは、河畔にそびえるお城(ラインフェルス城 Schloss Rheinfels)で、このお城は、ライン川沿岸の城の中では一番大きなものだそうです。窓から見下ろすライン川の眺めもまた素晴らしい絶景で、上から見ると行き交う船が多いことがわかります。朝の出発のときは寒かった外気も、この頃には、気温が上がりポカポカする感じになっていました。
 昼食は、魚料理(スズキ)でしたが、デザートに出たケーキが気に入りました。フワフワでクリームをつけながら食べるのですが、ケーキの上の粉糖がおいしさを増しています。