現世(うつしよ)の静寂(しじま)に“つながり”を想う−「講」の知恵を現代社会に活かす道筋を考える

 立教大学21世紀社会デザイン研究科からの案内です。

【日 時】 2010年11月7日(日)14:00〜17:00
【場 所】 立教大学 池袋キャンパス8号館 8201教室
 ※交通アクセス http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html 
 ※キャンパスマップ http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
【内 容】
 今では専門業者や行政サービスに任せていることの多くを、かつての日本中の村落社会では住民が自発的に担い、地域社会を維持してきた。
 その自律的な行いの源泉となっていたものの一つに「講」が挙げられる。「各戸持ち回り、各人持ち寄り」で、目的の異なる複数の「講」が小さな規模で行われる中から、人の絆が網目のように張り巡らされてきた。「講」は自らの持てる力が人の役に立つということを喜びとして実感できる場であった。同時に、暮らしを良くしたいと願い、祈るという行為がそこにはある。
 人々の関係が希薄になり、地域での共同性が失われつつあることを指摘し、懸念する声が増している昨今、英画『うつし世の静寂に』(本年3月完成:トヨタ財団助成)を軸に、いにしえより“村のこころ”で受け継がれてきた「講」の知恵を現代の地域社会に活かす道筋を考えたい。
【講 師】【映画解説】 
 小倉(おぐら) 美恵子(みえこ) 氏 (株)ささらプロダクション 代表取締役・プロデューサー
【鼎 談】 
 ジェフリー・アイリッシュ 氏 民俗学研究者、ノンフィクションライター、土喰(つちくれ)(元)小組合長
 内山(うちやま) 節(たかし) 21世紀社会デザイン研究科 教授
 由井(ゆい) 英(すぐる) 氏 (株)ささらプロダクション 映画監督
【コーディネーター】 
 渡辺(わたなべ) 元(げん) 21世紀社会デザイン研究科 教授/トヨタ財団 プログラム・ディレクター