さくらびレポート196〜さくらび作品紹介⑤「長野の海」

櫻ヶ岡中学校の中平です。さくらび2010作品紹介5回目です。

作品名「長野の海」

女子2名と信州大学教育学部の羽田光さんとのコラボ作品です。

長野は山はありますが、海はありません。この作品をなぜ生徒たちは作ろうとしたのか、長野に海がないからなのか・・・。そういった発想って、大人はないわけではないですが、実際につくろうとはしないでしょう。

しかし、このチームは本気で作りました。黄色と青のビニールテープを使い、あふれ出る海の水を迫力を持って表現しました。天井にはアルミホイルが貼られており、空間的な演出がされています。

準備段階では、なかなか話し合いがまとまらず、時間が過ぎていくだけという時もありました。やってみると、うまくいかない、またやってきみるけど、うまくまとまらない・・。という試行錯誤の繰り返し。前日準備には、時間が足らず、生徒たちの担任の先生(数学教師)も手伝ってくださいました。

長野の海、は長野県人にとっては「ありえない」ものの象徴でしょう。そのありあえないものが、教室にあったら、本当にありえないことです。制作中おまくいかないことの連続でしたが、最後まで目標を見失わず作りきった生徒と羽田さんに拍手です。

協力者の羽田さんは、最後まで生徒の方針に口を出さず、見守るというアプローチを続けてくださいました。本当にありがとうございました。