日立庭園の公開に出かけてみませんか − この秋の思い出に

いよいよ恒例の日立総合経営研修所の秋の庭園公開が近づいてきました。
研修所のご協力を得て行われる秋の庭園公開では、紅葉を愛でながら散策を楽しむことができます。我孫子でもこんな素晴らしい紅葉が見られるのかときっと驚かれることでしょう。
どなたでも、事前の申し込みも必要なく(参加費100円)参加できますので、「今年の秋の思い出に」ぶらりとお出かけになりませんか。
庭園内には少し坂道もありますが、坂道を通らないで車イスでも通行できる散策ルートも設けられています。回遊式の庭園をゆっくり散策して、途中でお茶の接待を受けたり、コカリナやフルートの演奏を楽しんでいただいて、1時間程度の散策でしょうか。
歩きやすい靴でお越しになることがお薦めです。
詳しくは、「我孫子の景観を育てる会」のホームページをご覧ください。
(下欄のイベント紹介中の『URL』をクリックしてご覧ください。)

【日立総合経営研修所と庭園の概要】日立総合経営研修所は、㈱日立製作所の創立50周年記念事業として昭和36年(1961年)に設立されました。当時、世界的な企業の研修所が我孫子の地に作られるというニュースは、我孫子あげて歓迎された様子が伝わっていますが、現在では、日立グループ各社の幹部研修の場となっています。
広大な敷地の中に研修施設が点在している自然庭園は、我孫子市の「景観賞」も受賞していますが、このたび「生物多様性保全につながる企業の緑100選」に選ばれ、全国有数の企業の緑と認定されました。
研修施設なので、平素は一般の方が立ち入りできませんが、研修所のご協力を得て春と秋に1日ずつ公開をしていただいています。
この機会をぜひご利用ください。

研修所の敷地は、元日本郵船社長の大谷登氏の別荘でしたが、後に「みどり」という料亭兼旅館となりました。この「みどり」時代には、作家吉屋信子が小説を執筆したり、棋士呉清源が名勝負をしたり、俳人水原秋桜子が吟行を行ったりしたエピソードが伝えられています。
料亭時代の離れだった数寄屋造りの「ほとどぎす」からは眼下に広がる手賀沼の眺めが格別です。今回の庭園公開では、この「ほとどぎす」で一服してお茶を楽しんでいただけます。

それでは、散策ポイントをコースにしたがってご紹介してみましょう。

①受付を済ませたら、「白樺派カレー」(先着400食)を楽しみたい方は、食券を購入してから、庭園散策を始めましょう。
②本館の前庭に入ると、研修生が研修記念に寄贈した40年以上経ったいろいろな記念植樹が目に入ります。
③本館前では、庭園の写真のパネル展示を眺めて、庭園散策の概要説明を受けましょう。
④手賀沼へ下る公道を横切ると、いよいよ自然庭園の散歩道の始まりです。
⑤だらだら坂を下ると、湧水の小池のほとりに出ます。この池の周辺には、手賀沼が昔海だったこと示す古代から生き残っている珍しい植物が見られ、説明してくれるスタッフもいます。
⑥少し急な坂道を登ると展望台「観月亭」に着き、一気に手賀沼の眺望が開けます。
⑦さらに少し歩くと、「ほとどぎす」に着きますが、ここで、お茶とお菓子の接待を受けて一服して、ひとときフルートの生演奏を楽しみましょう。
⑧一休みして、「もみじの小径」をぶらぶらと散策して、「藤の庭」へ。「藤の庭」ではコカリナの生演奏が楽しめます。ここで、アンケートを記入すると、お土産(エコ堆肥)を、もらって庭園散策は終了です。

(T.S記)