11/28報告 パパを楽しもう!〜仕事と育児のベストバランス〜/あびこ女性会議

<主催:あびこ女性会議/我孫子市:男女共同参画社会づくり講演会>
昨年大好評だった安藤哲也さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事)の「講演会パパを楽しもう!」第2弾として開催した。
厚生労働省の育メンプロジェクトの座長などの委嘱委員は数え切れないほど、地域でも数々の活動を展開し、全国を駆け回って講演会を行い、ますますパワーアップした安藤さんのお話に、子ども連れの育メンパパも、思わず身を乗り出して聞き入っていた。

これまでは、男女共同参画というと女性の問題として語られてきたけれど、これからは男性の問題として子育て、介護などを受け入れざるえない状況になっている。男性の働き方を変え、女性の意識を変える、この二つが車の両輪という話をしたい。
いま、お父さんの子育て最前線で何が起きているか、この話を聞いて、それぞれの人が自分のこととして受け止めてほしい。

ファザーリング・ジャパンは「父親であることを楽しもう」を目的に立ち上げた。
父親を支援していくことが最大の母親支援になると考え、ペンギンパパ・プロジェクト、さんきゅうーパパプロジェクトなど12の事業がある。また、行政や企業、地域社会や家族に働きかけ父親の子育てを支える環境づくりをしている。

イクメン(育児に積極的な男性)に注目が集まり、メディアもとりあげ、イクメン関連商品が増えている。
なぜいまイクメンが注目されるのか・・・社会構造や経済状況、ライフスタイルの変化で子どもを産み育てることが難しくなってきたこと、また、女性の社会進出に伴い、男女の役割や働き方を見直し、父親の育児・家事への参加が進んだことなどがある。

パパが家事育児をすると社会的には・・・・男性が育児参加をするほど出生率は上がり、出産後も女性が就労するほど出生率は上がるという外国の例や統計がある。
パパの子育ての悩みや課題は、仕事が忙しくて育児時間がとりたくてもとれない現実があり、日本の男性の育児時間は1日平均30分、長時間労働で過労、仕事優先の実態もある。

まず、仕事との両立を考える・・・・子どもに生活を合わせることを考えて8時までに家に帰れるように仕事の仕方を変えること。
仕事の代わりは、いても子育ての時期は代われない、期間限定の子育ては後では取り返せないので、時間をずらして出社したり、仕事を持ち帰ったりして時間を家庭に投資すること。1時間でも、子どもといる時間を増やし、自分なりのハッピーバランスをつくることが大事。

ファザーリングJでは、パパセミナーや家事セミナー、ワークショップなどを行って悩みや不安を聞いているが、男性の家事で一番多い、ゴミ出しは玄関からもっていくだけのゴミ袋の移動だけに終わっている。、ゴミ集めから分別までが本当のゴミ出しであることに改めて気付いている。
やった家事の自慢をするのは、手伝ってやっているという気持ちがあるからで、率先してやると気持ちが良いし楽しくできる。義務的に家事育児をしていると、だんだんイヤになってくる。

パパの居場所づくり・・・・家庭を帰りたくなる楽しい場所にするために、自分の役割を作り、主体的に関わると、家で働くことは、傍(ハタ)にいる人(妻)を楽にすることがわかる。
子育ては、「期間限定の我が家だけのプロジェクトX」いろいろな人生、どう暮らしたいか自分の生き方、自分のやりかた、自分らしい子育て、一人ひとりのベストバランスを見つけよう。
子どもの生きる力は家庭だけでは育たない、地域のお父さんお母さんやじじ、ばばの協力が大切である。

走り回る子どもや赤ちゃんの泣き声も何のその、さすがイクメン講師!全国どこへでも、東奔西走の安藤パパの熱いメッセージを聞いて、安藤さんのハッピーバランスは大丈夫かなと余計な心配をしてしまった。(atsumi)

NPO法人ファザーリング・ジャパン
http://www.fathering.jp/

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