コミュニケーションとフットサル

土曜日は、大阪ボランティア協会主催の「ウォロDAY」というイベントに参加してきました(プライベート)。

このイベントは大阪ボランティア協会発行の、市民活動総合情報誌『ウォロ』をより良くするための、講演会と意見交換会です。講演会のゲストは、江弘毅さん。編集集団140B取締役編集責任者で、元「Meets Regional」編集長です。

江弘毅さんは、「言葉を届かせること」について、
・最優先に配慮すべきは、そのメッセージが「正しい」ことではなくて、「聞き手に届く」こと
・電話での「もしもし?」講演会での「後ろの方聞こえてますか?」というように、「今私たちはお互いコミュニケーションの当事者ですよね」と確認する作業、コミュニケーションの回路を確保する作業、これらを、メタ・メッセージ又は交話的コミュニケーションと呼ぶそうですが、そういったものこそ、コミュニケーションの中身以前に必要なこと(もちろん、メタ・メッセージだけで中身がないコミュニケーションが蔓延することも危険なことなのですが・・・)
・データ・数値化された情報を集めただけのものでは面白くない。編集とは、生モノを捌く(意味・主観・物語を加える)作業。

といったようなことをおっしゃっていました。(あくまで私の解釈です)
フォーラムニュースレターも、読ませたい人に届いて、読みたくなるような仕掛けを考えないといけません。

第2部の編集委員との座談会「江さん、『ウォロ』を斬る」では、「責任を全うする編集長の必要性」について、まさに真剣で斬るかのように、熱く論じておられました。

が、私は途中で会場を抜け出して、次の予定へ・・・

この日の夜は、これまた大阪ボランティア協会が実施している「ボランティアスタイル」に参加しました。「ボランティアスタイル」は3時間でできる多彩なボランティアプログラムを提供するプロジェクトです。この日私が参加したのは、サッカーボランティア。ホームレスの仕事をつくり自立を応援する雑誌『ビッグイシュー』販売者のホームレスの方々と一緒にフットサルをするボランティアです。

初参加者の私たちは、最初に、堂島にある「有限会社ビッグイシュー日本」の事務所にお邪魔して、ビッグイシューの仕組みや活動内容についてオリエンテーションを受けました。雑誌「ビッグイシュー」は、ホームレスの人だけが路上で販売できる雑誌で、販売価格300円のうち、160円が販売者の収入になります。この販売者収入を貯めて、アパートに部屋を借り、自立して「ビッグイシュー」を卒業した元ホームレスの人もたくさんいらっしゃいます。

オリエンテーションの後は、扇町公園まで徒歩で移動して、他の参加者と合流。そこには、ホームレス、元ホームレスの人、大学生ボランティア、ビッグイシュー関係者、サッカー好きの人たちが30人程集まっていました。
輪になって自己紹介した後、ウォーミングアップ。お互いの名前を呼んでパス回しをしたり、ゲーム性のある練習もしました。名前をお互いに呼び合えば、「学生さん」、「ホームレスの人」という括りから自由になって、それぞれの個人の人格が識別されます。雑談や冗談も飛び交うような雰囲気になったところで、3チームに分かれてフットサルの試合をしました。初対面でも、一緒のチームになってゴールが決まれば喜びあう仲間です。
これがチームスポーツのいいところですね。

ボランティアとか社会貢献と身構えなくても、いい汗をかいて、純粋にサッカーを楽しめました。そういう関わり方や入口が増えれば、市民活動もより親しみやすいものになるでしょう。

3時間でできる「ボランティアスタイル」参加してみませんか?
http://www.osakavol.org/01/vstyle/index.html

写真は、大阪キッズプラザを背景にフットサルの試合風景。(ブレブレですが)