TVより、川の学校〜こどもの心の強さは

クリスマスは いかがお過ごしでしたか?
わが家は、3人だけで歌を歌ってケーキを食べた
ちょっと 静かなクリスマス。
だんだん 友達と過ごすのが 楽しいお年頃のよう。
それも 成長と思ってにっこり。 素敵な時間でありますように。

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さて、先日TVを見た
吉野川で 川ガキ養成講座という名前で
子ども達と活動している「川の学校」を
紹介させていただきます。

ここは 川での共同生活をしながら 子ども達が 自分らしさを発揮して
自分で考えながら 助け合い 学びあうところ。
都会育ちの子どもたちも 参加します。

B君のお母さんは、乳がんを 抱えています。
息子B君にも そのことを話しましたので
B君は 
「いつ どうなるかわからないから、 何でも一人でできるように なりたい。」
と思っています。
そこで、川の学校に参加しました。

B君にとってのここ 川の学校は?・・・と聞いて見ると、
「何してもいいんだもん。最高!」
「全然縛られている感じがせいへん。」

メンバーの野田さんは カヌーイストでもあり、
ある雨の日 モンゴルを旅した話を 子ども達にも 話しました。
B君は 自由な野田さんの生き方に あこがれています。
B君は 野田さんに聞きました。
「一人だけの旅って、心細いことってありませんか?」
すると 野田さんは
「寂しいさ。でも、それを全然悪いと思ってないから。
一人でいることで 大きくなれるんだ。」

川の学校では 子ども達はみな 一人でカヌーに乗ります。
後ろから (危ない、とか もっとこっちとか)声をかける人は 誰一人 いません。
どこまで どうやって 行きたいのか 行きたくないのか すべては自分。
川の学校は そんな環境を作っています。

ここへ集まって、子どもたち全員に 先に渡しているものは 1本のナイフです。
危ない面もありますが、
ナイフは ここで 生きるための大事な物。
魚をさばいたり、ロープを切ったり 欠かせません。
注意をされるのではなく、自分で 注意しながら使います。
自分のことは 自分次第です。

ふだん週6日 受験で塾の習い事に通っているC君も 参加しました。
C君は 一度川に入ると 呼んでも出てきません。
遊びに夢中!はじける笑顔いっぱいです。 
面白いことが いっぱい。
火遊び 自由。
焚き火 自由。

でも、そんな環境だからでしょうか、どの子も 本当は学校や家族など
悩みがあって、夜のたき火を見ているうちに
素の自分の気持ちを ぽろっと本音が出てくることも あるそうです。

この学校を 支えているのは、20人ほどの青年ボランティアさんです。
大きな魚を 毎回取るスタッフさんに 子ども達は羨望の眼差しです。
彼らは いつも 気がつかれないように
離れて見守っています。
そして その青年ボランティアさんを育てる長老がいます。
スタッフは 危険な時だけ 飛び出します。

時には こども達も 仲間とぶつかりそうになることも ありました。
でも その中で 自分の気持ちを伝えることも 学びます。
「はじめは、文句言われたら どうしようと思ってたけど、
今は 何でも言える。
自分は 自分の考えやから。」

最後にC君は 言いました。
「帰ったらここの川の学校のことを思い出して がんばるよ。」
ちょっと 寂しそうに見えました。

心の学校で見つけた 大きいものは?そう聞かれた H君は言いました。
「心の強さだと思う。」

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心の強さは、子ども自身が
自分の気持ちを大事にして 自分の考えが 言えるように
そして行動に責任が持てるように 
任せて見守る、その中で育つのですね。
自立への体験。
自分が 自分でいる時間。

都会は 川の学校はありません。
でも 親として 何かできることが あるはず そう思いませんか。

あなたは どんな家庭環境を 作っていきますか?

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