我孫子の景観を育てる会を取り巻く、不思議なご縁の話です。
暮の26日、「一日遅れのクリスマスコンサート」に、妻と一緒に招待されて楽しいひと時を過ごしました。このコンサートには、当会のメンバーも沢山いらっしゃっていて、皆さんその素晴らしさを堪能していたようでした。
さて、招待してくれたのは、フルート奏者の高須洋美さんです。洋美さんは会員の高野瀬さんのお孫さんで、お母様(久子さん:高野瀬さんの娘さん)のピアノ演奏と共に出演していました。
洋美さんは、今から5〜6年前、まだウイーンに留学する前に、日立の庭園公開でのフルート演奏で、来場者を楽しませてくれていました。当時の福島市長も、毎回コカリナの演奏と共に洋美さんのフルートを楽しみにしていました。今回の「アルルの女」のメヌエットは、日立の時よりも数段磨きがかかっていたように思えました。
(写真は、2004年秋の日立庭園公開でフルートを演奏する洋美さん)
洋美さんとはそういうご縁なのですが、今回のコンサートのプログラムにある、出演者のプロフィールを見て驚いたのでした。ソプラノ独唱の塚本江里子さんの名前が出てきました。当時高校生だった彼女はコーラスグループの一員として当会主催の「景観コンサート」に出演していたのでした。その事はプロフィールにも書いてありました。2006年の秋に開催した第2回景観コンサート「我孫子の原風景へあなたをいざなう・・・」に出演していたのです。江里子さんは洋美さんのお母様、久子さんのピアノの教え子で、景観コンサートの時には私たちはその関係を知りませんでした。(写真は、第2回景観コンサートの舞台、右側が高校生コーラスグループ)
更に月日が経ち、2009年の市民活動フェア「我孫子をうたう」の全体合唱で、当会冨樫道廣さんが作詞した叙事詩「我孫子景観讃歌」のソプラノ・ソリストを務めたのが江里子さんでした。この時は藝大3年生でした。
(写真は、市民活動フェアで「我孫子景観讃歌」を唄う、前列左から2人目が江里子さん)
今回の数々の素晴らしい独唱の中でも、「ウイーンわが夢の街」は、洋美さんにとってウイーン留学を偲ぶ思い出の曲になったことでしょう。いつも笑顔を絶やさない江里子さんの歌声は、聴衆を魅了してきました。
今回のコンサート会場の入り口で、一人の男性が来場者に挨拶をしていて、近づくとその人はボランシカ合唱団の塚本一幸さんではありませんか。何故ここに?と思いつつ挨拶を交わし、客席でプログラムを開いて、一番上に塚本江里子さんの名前を見たとき、その謎が氷解したのです。そうです、お嬢さんの晴れの舞台を外からエスコートしていたのですね。
彼は我孫子市の男声合唱団「シャウティングフォックス」のメンバーで、セカンドテナーのパートを歌っています。この「シャウティングフォックス」に当会の足助さん(ファーストテナー)も所属していて、その縁で私たちの小さなボランシカ合唱団に足助さんと共に参加してくれたのです。昨年11月19日のブログ「ビバ!ボランシカ」でご紹介した紳士Aさんが、実はこの足助さんなのです。
(写真は、市民活動フェアで「ビバ!ボランシカ」を唄う、左から2人目が足助さん、一番右が塚本さん)
※ボランシカについては、11月19日のブログで解説していますのでご覧ください。
記事のURL: https://www.voluntary.jp/weblog/myblog/598?pageno=3
我孫子の景観を育てる会は、自分達だけで動いているのではない、多くの方々に支えられていることを、この小さな不思議なご縁によって深く感じたものです。コンサートのフィナーレで、舞台、客席一体となって唄う「よろこびの歌」を小さな声で唱和しながら、この不思議なご縁の喜びを感じていました。
(会員:吉澤淳一)