子育てが読解力伸ばす? 論説室から

経済協力開発機構が2009年に行なった
国際学習到達度調査の結果が公表された
小中学校を終えた15歳の読解力と数学、科学の
応用力を試したものだ

メディアではあまり注目されなかったが
興味がかき立てられたのは読解力の男女差だ
聞いて仰天した

数学と科学の平均点はどっこいだが読解力では女子が勝る
何も日本に限った話ではない
過去最多だった65すべての国・地域で女子が男子を凌駕している
しかも00年に調査が始まって以来、女子の優位は不動なのだ

読解力は人間の営みを支える大事な能力だ
社会生活で出くわす問題を自分の知識や経験を生かして解決する
生きる力である
政治や経済、歴史、文化さらには教育といった国柄の違いを超えて
その力は女の方が優れているわけだ
専門家にとっても未知の領域だといい、以下は想像の世界である

古今東西を問わず男女の普遍的な違いを思うとき出産と育児に突き当たる
女と子どもとの密着度は男よりもずっと高い
意思疎通のままならない幼子をどうやって幸せにするか
子育てはあらゆる問題が凝縮された教材だ

理屈だけでは解決できない問題と女は太古の昔から向き合ってきた
その積み重ねで培われた力が遺伝子に備わったのではないか
生きる力の源泉は大切な命を守ろうとする心が育むとすれば・・・・・

<シクラメンが美しいです>