1月28日、世田谷区大蔵の国立成育医療研究センターの隣りにあります日本第1号のドナルド・マクドナルド・ハウスせたがやを見学しました。
今回の参加者は、世田谷地域で福祉活動していらっしゃる方々を中心に11名でした。
ドナルド・マクドナルド・ハウスとは、アメリカのフィラデルフィアで1974年にスタートして全世界30カ国に広がるチャリティで、病気で入院している子どもの家族の為に、経済的精神的なサポートをする企業、市民などが支える施設です。宿泊料は1泊約1000円です。
第1号ハウスが建設されて9年、現在は7軒のハウスが大阪、仙台、高知、札幌、栃木、府中にできて、それぞれの地域で運営されています。
世界の各ハウスに必ずある「生命の木」、「Giving Tree」などと呼ばれているネームプレートです。
ハウスに寄付をした企業や個人の名前が飾られています。
ハウスそれぞれの特徴をだしてあるのがこの「生命の木」で、このせたがやハウスは桜の花びらがネームプレートになっており、日本マクドナルド創始者の藤田田さんの手形プレートも一緒に飾られています。
せたがやハウスは21室あり、3,4階がベッドルームです。
2階がおもにパブリックスペースで、リビング、パソコンルーム、ダイニング、キッチン、ランドリールーム、喫煙室もあります。
ダイニングキッチンは対面式の6家族同時に調理できる広々とした明るいスペースです。
面会時間が24時間可能となった今は、ママが滞在中にハウスにいる時間は短く、ママ同士のハウスでの交流は残念ながらあまり多くはなく、ヘアカットやリフレクソロジーなどのボランティアさんと、リラックスタイムの時間にいろいろな会話で盛り上がっているママもいるようです。
各階の廊下には、歯ブラシ歯磨き、シャンプーリンスなどのアメニティグッズが、急な入院で宿泊準備の無い方の為に常備されています。
ボランティアさんがいつも補充してくださり、いろいろなところからのさまざまなご寄付があるそうです。
お部屋やリビングに自由に書き込めるノートがあり、パラパラめくるとママたちのこどもへの思いや苦しみや不安などがかきつづられていますが、このようなたくさんの方々のご支援や励ましが心の支えとなって、ママたちもたいへんな看護を乗り切っていけるのだなと思いました。
エントランスに飾られた千羽鶴ひとつひとつには、マクドナルド店舗に来たこども達からの「がんばって」「早く良くなってね」などのメッセージが書かれていました。
企業、地域、市民みんなが支えるとても素敵なハウスでした。
私たちの国立成育医療研究センターの子どもたちを外に出そうという活動に、いろいろ協力していただけそうなスタッフの方々と知り合うことができ、前向きな気持ちになりました。
(%ハート%)この活動は、公益信託世田谷まちづくりファンドの助成を受けています。