【プログラム】
午前・午後で各2つの分科会があります。
<午前分科会>10時から12時30分
(1)日本語が母語でない人に「わかる日本語」で情報を
日本語が母語でない方々の中には緊急時の情報や行政・学校など公的な機関からの情報はなかなか理解ができず、生活上の問題を抱えている方々が多くおられるのが現実です。最近「やさしい日本語」で情報を発信する試みが行われています。この分科会では、「やさしい日本語」を「わかる日本語」と表現して、「わかる日本語」を必要とする背景や実際に行っている事例の報告を行い、問題点を探り、参加者の皆さまと考えていきます。
(2)ブータンから学ぶ幸せな地域づくり(企画:JICA地球ひろば)
ヒマラヤの仏教国ブータンで提唱されたGNH(国民総幸福量)とは、国民の精神的な幸福や豊かさを追求する概念です。ブータンにおいて幸せな国づくりに協力しているJICAの事例や実際の現地の状況、GNHの哲学を政策にも取り入れている荒川区の事例発表を通して、地域コミュニティにおける人とのつながりや助け合い、住民一人ひとりの幸せについて考えます。
<午後分科会>13時30分から16時
(3)地域における外国人親子の支援
現在、都内には多くの外国人親子が暮らしていますが、育児や子どもの教育について誰にも相談することができず、地域で孤立している方も少なくありません。そこで、地域の外国人の「親子、子育て、家庭、教育」等の支援をしている実践者から最新の状況を報告いただくとともに、参加者の皆さまとこれらの問題点と今後の課題を探ります。
(4)「わかる日本語」のつくり方
午前中の分科会での議論を踏まえて、「わかる日本語」とはどういうものかをワークショップ形式で実際に体験します。簡単な説明を行った後、行政等から出た災害情報や生活に必要な情報を取り上げ、ほとんどの日本語が母語でない方々に「わかる」日本語に翻訳します。さらに、外国人協力者に読んでもらい、できた文が実際に「わかる」かを検証します。