櫻ヶ岡中学校の中平です。
クリエイティブとは何か。それが今私の授業を行う上でのテーマとなっています。クリエイティブという言葉と似た言葉に「もの作り」があります。もの作りとクリエイティブは同じなのか、違うのか。私は違うと思います。もの作りの前の、「こと作り」「人作り」が、アートや美術のクリエイトすべき部分だと考えています。
こと作りとは、シュルレアリスムに近いと思います。つまり、現実でありながら別の現実を垣間見る世界の入り口が、「作品」という「入り口」なのです。それは物でありながら「もの」を作っているわけではありませんよね。
現実的なものを作りながら「こと」を作っている。このニュアンスは、中学生にはなかなか伝わりませんが、表現を手段と考えている美術は、それでもなお、別の世界への入り口を作っているということを忘れず取り組んでいきたいと思うのです。