スカイツリーがよく見える墨田湯と、震災復興公園、隅田公園

前回東京タワーだったので今回はスカイツリーの話題を。墨田湯の前からはスカイツリーがよく見えます。銭湯の前の道も多くの観客で賑わっています。ほかにもスカイツリーが見える銭湯はたくさんありますので、スカイツリーを見て銭湯というツアーがあってもよさそうですね。墨田湯の建物は元々伝統和風だったのかもしれず、玄関付近だけがビルに改築されています。脱衣場の天井は平たく格子になっていて、浴室は高い湯気抜きのある伝統の構造です。浴槽背景のペンキ絵は、男湯の方は渓流だけで、女湯の方に富士山があるようです。動物を描いたタイルにも何枚かありました。
墨田湯 墨田区吾妻橋2−5−4 16:00〜24:00 不定休 都営浅草線本所吾妻橋駅2分

墨田湯から北へ行くと東武電車が通っていますが、空襲で焼失して休止となるまで隅田公園前という駅がありました。西武池袋線の上り屋敷、東横線の並木橋、京成の博物館動物園など、ターミナルの次の駅というのはどうも薄幸の歴史をたどるものが多いようですね。隅田公園駅がもし今あればホームからはスカイツリーがよく見えたかも。隅田公園前の高架線をよく見ると、レトロなデザインの窓が残っていたりします。
隅田公園はとともに関東大震災の三大復興公園のひとつです。(あとの二つは錦糸公園と浜町公園)。隅田川右岸の桜堤と、左岸側は水戸藩邸の日本庭園を取り込んで隅田川の両岸に広がり、間を言問橋がつないでいます。桜の季節は場所取りの専門家がでるほどの大賑わいです。関東大震災の教訓と都市で働く人の増加を反映して、市民の憩いの場であるとともに、災害時には避難地となる公園整備に力を入れた時代でした。