被災地からの声—ボランティアについて—

宮城県社会福祉協議会 北川進さまから、ボランティアとして被災地へ行くことに関して次のようなお話をお聞きしました。いま現在に向かうことを考えていらっしゃるかたは、ぜひご一読ください。

(以下、いただいたメールからの引用です)
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 16日現在、災害VCも10箇所以上で実際に看板を掲げ開設しています。
しかしながら、再三話題になっているガソリン不足と停電、電話普通(hp立ち上げできず)により全国に発信しない形をあえてとっています。いま、VC開設の情報を流せば、
間違いなく現場は大混乱、また、今の状況では、大規模な災害VC運営も物理的に
難しい状況です。これは、コーディネーターやスタッフがいれば解消する問題とは違います。

(中略)

 世論は「こんなに大変なんだからボランティアを」と厳しく訴えてきますが、現状が
このような感じですので、皆さんのご理解と、周囲への発信もよろしくお願いしたい
次第です。津波の被災者だけでなく、県内には沢山の支援を必要としている方々はもちろんいますが、いまは、もう少し、状況を見守ってください。間違いなく、このあと、皆さんに直接支援をいただくタイミングがやってきますので、どうか御理解願います。

 なお、ガソリンは、緊急車指定を受けても、業務内容を聞かれ、人命に関わる
活動以外はなかなか入れてもらえない現状です。給油できても10リットルなどの
限定です。高速道路のサービスエリアも在庫がまもなく切れるとのこと。まもなく、
私たちも身動きがとれなくなりそうです。
 また、今後、被害の甚大であった地域の支援活動が始まれば、間違いなく
活動資材の不足が明らかです。県内の購入可能な店舗はほとんどありません。
他県の建設業関係や業者との早急な支援の相談をしなくてはなりませんが、
これもまた、物流の課題が大きく立ちはだかりそうです。物流の復活を見込んで
皆さんのところでも、可能性を探っていただきますよう、お願いいたします。

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NVNADでも今後現地に入ったり、ボランティアのみなさんが現地に行かれる支援をしていきますが、現在は被災地の状況の情報収集をしている段階です。
もちろん、今後の復興にはとても大きなボランティアの手が必要となるでしょう。また、被災地を助けたいというみなさまの気持ちは、なにものにもかえがたいものです。
ただ、現時点で、神戸・西宮市からどのように被災地の手助けができるかを考えていくことも重要であると思っています。