反対は民主党、退席は公明党。提案者は布施哲也議員(反原発自治体議員連盟準・共同代表)です。
<主な内容と採決の内訳>
・意見書の主な内容
『東海地震発生の危機が迫っています。駿河湾内に位置する駿河トラフ(海底を走る溝)において周期的に発生する地震で、マグニチュード8と想定され、発生前から「東海地震」の名が付けられ、その危険性が指摘されています。そして、この東海地震の震源域と想定される御前崎市には浜岡原発があり、5基の施設の内、3基が稼働しています。浜岡原発ではトラブルが多発し、耐震性の不足が懸念されていますが、活断層が直下にあり、事故の危険が迫っていることは、多くの識者が指摘しています。よって、清瀬市議会は国会及び政府に対し、福島第一原発の事故を教訓とし、稼働中の原発の地震ならびに津波対策を早急に実施するとともに、発生が確実である東海地震の震源地に立地する浜岡原発に対しては、運転を即時停止することを求めます。以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。』
・経過
賛成者は自民系会派が7人の内5名、共産党が4名、ネットが1名、そして提案者の布施(無所属)で11名です。反対は民主党系会派の2名、自民系会派の2名、無所属1名の5名です。公明党の4名は退席し、採決に加わりませんでした。
意見書の内容は、原発政策の見直しまでは主張していません。「稼働中の原発の地震対策ならびに津波対策を早急に実施」としてあります。でも、意見書の表題にあるように、「浜岡原発に対しては、運転を即時中止すること」と、はっきり主張したかったのです。福島第一原発はもちろん廃炉ですが、稼働中の浜岡原発の運転を中止することが、原発政策の転換の、初めの一歩となることを信じるからです。(布施哲也)』