先ほどアップしました概略版に引き続き、本日(2011/03/30)の活動について、もう少し詳しく報告します。みなさまのご支援のおかげをもちまして、こうして、遠方の被災地に入って直接被災された方々をサポートする活動ができましたことについて、まずは、心からお礼を申し上げます。

本日3月30日(水)、朝9時過ぎに、西宮からのボランティアバスは、岩手県野田村に到着しました(写真)。まず、野田村を少し通り越し、車で10分ぐらいのところにある国民宿舎えぼし荘で、すでに現地支援に入っていた北海道教育大学のメンバーと合流しました。北教大のみなさまはえぼし荘でキャンプを張って2週間体制で、避難所支援に入っておられました。

その後、野田中学校を訪問しました。中学校の隣にある公民館に被災者が約20名ほどおられました。それから野田村役場に向かい、災害ボランティア連絡所に立ち寄り、ボランティアのニーズを確認した後、西宮からのメンバー8名は2チームに分かれて、役場近くの被災者宅に行き、家の中の片付けや清掃、洗い物などの作業に取り掛かりました。途中、理事の矢守&NHKの近藤さんと合流し、一緒に作業に取り組みました(写真)。

この間、八戸工業高等専門学校のみなさんとも合流しました(写真)。八戸高専のみなさまは、避難所のニーズ把握等に細かく動かれ、援助物資が必要なところに行き届くようにするためのシステムづくりなどを構想されていました。また、明日予定されている弘前大を中心とするチームによる炊き出しの準備作業も進められていました。

活動の合間には、村全体の被害状況についても確認を行いました。写真上方の海岸から防潮堤や松林を破壊して押し寄せた津波が、村の奥、役場のあたり(鳥居の周辺)まで入り込み、村全体が大きな被害を受けています(写真)。特に、津波の被害を受けたお宅の片づけは、現時点で、ボランティアの活躍がもっとも必要とされている活動の一つです。

夕刻の活動終了後、えぼし荘で、全員で情報交換を行った後(写真)、寺本と矢守は、打ち合わせのため八戸市に移動し、残りのメンバーは今日1日の活動のふりかえりを行いました。
ふりかえりでは、津波によって大きな被害を受けたお宅では、後片づけなどにまだまだお手伝いが必要なところが多いこと、しかし、ボランティアのニーズはまだ十分に把握されていないように見えること、したがって、明日は、被災者のお宅でのお手伝いや温かい飲み物片手に個別訪問をするなどして、ボランティアのニーズをより細かくすくいあげていくNVNADらしい活動をしていこう、ということになりました。
寺本と矢守が参加した八戸市社会福祉協議会での打ち合わせでは、八戸市社会福祉協議会、青森県社会福祉協議会、八戸工業高等専門学校、八戸JC(青年会議所)のみなさんなどが参加して、今後の支援体制についての意見交換を行いました。その中では、弘前方面、八戸方面、北海道方面、そして、私たち関西方面からの支援をスムーズに、切れ目なくお届けするための仕組みづくりが肝心だとの点でみなさんが一致し、今後、そのための体制づくりを急ぐことになりました。
同時に、津波で大きな被害を受けた野田村内の保育所の再建など、被災した子どもたちに対する支援や防災活動に取り組んできたNVNADとして、重点的にとりくむべき課題も見えてきました。明日は、そうした活動のための下準備も行うつもりです。

最後になりましたが、ボランティア活動にあたられたみなさま、お疲れさまでした。明日も頑張りましょう。