いわき市のちーさん〜しあわせのこれから

秋から大学を休学して、オーストラリアやニュージーランドのコミュニティをWWOOFで訪ねている辻ゼミ生&ナマクラ会員のかえです。福島いわき市の友人から届いたメッセージに、はっとさせられました。本人の了承を得てシェアさせていただきます。

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避難3日目。私なりの楽しみを見いだせてきたので報告します。

今日は朝早く、近所のパン屋さんが、焼きたてのパンを届けにきてくれた。マヨコーンとポテサラパン。そこにミルクココアを添えて。めちゃめちゃ美味しかった!

そのあと、周辺を散歩。春の草花を松ぼっくりに生けて、糸を通して、ロッジのドアにぶら下げた。すぐさま、近所の子(避難してきた隣のロッジの子達)が『一緒にやるー!』と興味深い様子だったので、また材料を探しに行き、今度は“welcome”ボードを枝などで作った。

昼御飯。インスタントラーメン。

夕方、昨日とは別のボランティアの方々が、服を持ってきてくれた。こちらに避難するときは、食料優先で洋服を積む余裕がなかったので、これは本当に助かった。新しいパンツ、エプロン、セーター。突然のプレゼントに、びっくり!サンタさんを信じていた頃を思い出した。そして、今度は私が誰かを喜ばせよう!とおもった。

すぐさま、ポテサラを作って、お隣さんへお裾分け。昨夜、家族で避難してきたということなので、周辺情報や、お互いの被災状況を話した。私にもできることがあるんだと実感できた。久しぶりに、心が満たされた。

夕飯はたまごチャーハン、ご近所からのおいなりさん、豆腐屋さんからの湯葉。
うまい!幸せ!以上。

その後、連絡が途絶えていた友達から電話。歓声をあげ、喜んだ!生きてる!
しあわせ。

別に原発を忘れたわけではない。いわきに戻ることができたとしても、そこからが長期戦だと思っている。地物が有毒になってしまったこと、職のことなど、問題は山積みだ。

でも、どこにいたって、人を喜ばせることはできるし、勇気づけることもできるんだ。幸せの在り方が変わり始めている時代を、私達は生きてると思う。人に下手な同情をすることなく、もっとシンプルに自分の生を感じるべきだ。

これからはもっともっとしあわせが訪れる気がする。