『主婦』(およめさん)雑感。

物心ついた小学生のある日、

大人の誰かが私たちに

「将来何になりたい?」って聞いてきた。

「ケーキ屋さん」「サッカー選手」など

メジャーな答えの中に

「およめさん(主婦)」という女の子がいた。

小学生だった私は、

「なんでやねん!信じられヘ〜ン!」と

言葉には出さなかったが、完全に見下していた。

ちなみに私は当時「警察官」になりたかった。

得意の体育を生かして、わるい人をこらしめてやる!

という正義感に燃えていた。

中学生になり、体育の時間に「ダンス」というものが入ってきた。

「ダンス」という西洋から来た踊りは、

とても女性らしいふりつけで踊り、

女性らしい女性はとても楽しんでいたが、

私は苦痛で苦痛でたまらなかった。

そんな、クネクネしているよりも

サッカーとかバスケとかがしたかった。

踊りって昔からニガテやったし。

じーっとしている、もしくは静かにしていれば

社会的に評価されていた女性というものが苦痛だった。

活発にあっちこっち動き回わって評価される男性というものが

うらやましかった。

(ま、今はかなり緩和された風潮だが)

父親は、中学生の時くらいに

働いていた外資系の貿易屋から独立・起業した。

英語もマスターされた。

ヨーロッパを中心にいろんな場所に行き、

世界各国の子供向けのお土産を買ってきてくれ、

また時々、青い目をした外国人を自宅に連れてきてくれた。

当時はまだ貿易がそう活発ではなかったので、

真新しい出会いばかりだった。

私は「なんて自由で広い世界が、この世にはあるんやろ!

私も大人になったら、あっちこっち行ってみたい!」

そう真剣に思っていた。

一方、母親は当時、子育て真っ最中の専業主婦で

日々八尾市の中の、しかも自宅から半径500メートルから

出ることは殆どなかったかと思う。

私は、物心ついた時から

「母親みたいに、狭い世界で生きたくない。

父親みたいに広い世界の人間になりたい。」と

主婦というものを完全に否定してきた。

しかも主婦って、生活範囲が狭いため、

価値観(思考形態)も単一的でしかも

非化学的且つ感情的で、それが嫌でたまらなかった。

例を挙げると、

自分が機嫌がいい時は、少々わるいことしても

大目に見てくれるが、わるい時は、

ちょっとでもわるいことしただけも、徹底的に怒られた。

他に、会話が半径500メートル以内の人間関係の話ばかりなので、

すぐに飽きてしまうし、いつも同じような話題

(子育ての話し、スーパーの安売りの話し、旦那のグチなどなど)で

よくも飽きずにいるなーって、子供ながらに呆れていた。

その点、父親の話は、日本国内・世界各国の話で

知的好奇心をくすぐる面白い話題ばかりだった。

また、父親の場合、感情的に怒ることは殆どなく、

いつもわるいことを5したから、5怒る、

3したら、3だけ怒るという、いたって客観的で

分かりやすかった。

なぜだか分からないが、

私は、同姓である母親を反面教師とし、

異性である父親をある意味教師として、今日まで来た。

私が、自宅兼事務所の仕事で起業したのも

明らかに父親の背中を見て、

「これはいい!」と判断して実行したものだ。

20代後半・30代となり、

いよいよ母親からの「結婚」への圧力が

厳しくなってきた。

母親が娘の幸せを思ってでの言動だって

分かってはいる。

だけど、この圧力は完全にストレスだ。胃がキリキリする。

仕事している時は楽しくって仕方がないのに。

(一般人とは逆? 笑)

私は別に性同一性障害でもなく、

好きになる人は全員男性なのだが、

物心ついた時から何故か抱いていた「主婦嫌い」の思考形態は

完全に私を「結婚」から遠ざけている。

また四国遍路や、経営者団体で経営者の方々と勉強すればする程

反比例するように、どんどん若い独身男性と恋愛する気がなくなっていく。

ま、交通事故のように、ビビビと来る男性と出会えば、

一気に結婚モードになるやろうけど(笑)。

なんでみんなが

性欲か、「『他人が持っているものは自分も欲しい』という欲」かで

「彼氏ほしぃ〜」と言い歩き、また物欲のおもむくまま、

何年も着れない服を買いあさり、

また更に食欲にまかせ(ストレスもあるだろうが)、

安くて身体に悪いものを食べまっているのか、

理解できなくなって来た・・・。

(昔は、私もそのような時代があったので、その経験から推測可能)

しかもその子らが結婚してしばらくして、

旦那や子供・・・旦那の親、家庭環境などのありとあらゆる文句を

言いまくっている。

「そんなんやったら、最初から結婚せーへんかったらええのに。

そんな感じで『何か』にふりまわされている人生って

ホンマに幸せなん?」って聞いてみたくなる。

完全に冷めている。

というか、ものすごーく冷静に且つ客観的に見ているという感じ。

(KYのところは、徹底的にKYなのですが・苦笑)

私は、明らかに、大多数の女性とは違う『もの』を持っているようだ。

最近、それに気づきはじめてきた。

私は『女性』と、ひとくくりには出来ないタイプの人間のようだ。

母親は、私に

「もっと女性らしくして!早く結婚して!」と常日頃から

言われてはいるが、

両親のDNAとは別の『何か』突然変異のようなDNAが

私の中にあってそれが、母親の理解を超えた言動を

この娘に起こしているような気がする。

もしや『隔世遺伝』!??

四国お遍路も、父方の祖母が行ってたしな・・・。

(四国遍路にハマっている娘を、両親は完全に理解不能状態。。。

こんな時、おばあちゃんが生きていたらなーって思います。)

私のご先祖さまに、私以上にヘンな女性がいたのかも知れませんネ〜(笑)。

ほんと、人間(生物)って面白いですねー!

私は、女性にも関わらず、

男性的な生き方をしてきました。

それは何でか?

答えは一つ、「そんな生き方がしたかったから」。

我が心が欲するままに・・・。

もしも私が男性だったら、絶対にモテてたという自信もあり、

経営ももっとバリバリできるという自信もあります。

だけど、私って生物学上&戸籍上女性だし、

しかも、男性よりも男性的な能力がある女性って

独身男性に好かれないということに、最近気づきました。

日本の政治・経済のこととか、日本の経営者についてのことなど、

若い独身男性との間で、議論して、私が論破してしまった時の

あの男性の「ぽかーん」っぷりは今でも忘れられません。

(あれはある意味、完全なる『敗北・失敗』でした・・・笑)。

独身の若い男性は、一般的に

「自分よりもデキル女性」よりも「自分よりも出来ないカヨワイ女性」

の方を好む傾向にあるようです。

これは若い男性(オス)の本能によるところだと私は分析しています。

(※既婚中高年のおじさま方は、自分と話の合う

デキル女性(男性的な女性)を好む傾向にあるようです)

私がなぜ、このようなことを延々とお話ししているか?

それは、「主婦って、すごいねんやー」って

至極当たり前のことが、だんだん分かって来たからです。

先日、母親の知り合いの八尾のおばちゃんが

我が家にやってきました。

お土産は、そのおばさんが昼間限定でパートしている

某企業の社員食堂で余った魚のフライ何匹か

(おばちゃん・・・そんなもん、持ってきてええんかいな・・・汗)

そのフライを夕食で頂戴しました。

安っぽい白身魚っぽかったですが

今までにない勢いで、ふんわ〜りした

「おふくろの味」で美味しかったんです。

ふっと、以前働いていました百貨店の社員食堂

(で働いていたおばちゃんたち)を思い出しました。

某企業でバリバリ働いている企業戦士、

百貨店でバリバリ働いているデパートマンを

陰から支える、パートのおばちゃんたち。

週何回かの昼間はパートで働き、

朝と夕方以降は、自宅で主婦しているおばちゃんたち。

給料は時給700円とか薄給やけど、

「生活の足しになれば」「ちょっとしたぜいたく品を買えれば」

「孫のおもちゃを買えれば」とせっせとがんばる

日本のおばちゃんたち。

私は今まで、バリバリと表の世界で働いている

おっちゃん(男性)たちしか目に入ってなかったよなーって

気づいた訳です。

表のバリバリした男性の世界を支えているのは

間違いなく、陰の女性の世界なんですよね。

最近、面白い事実を発見しました。

既婚男性で、いつまでも男性的な魅力のある、ステキな人って

奥様もステキなんですよね。

いい男性(旦那)って、いい奥様(主婦)が作るってことに

最近気づきました。

だから、「ウチの旦那って、●●で、サイアクなのよ〜」って言うのは、

天にツバ吐いているようなもので、

つまり、旦那がわるい=奥様もわるいということになるようです。

(最近、こんな「人間哲学」が楽しいのでありマス♪)

だから、今の日本経済が曲がりなりにも

沈没しないでやって行けているのも、実は

陰で支えている日本の主婦の方々のお陰でも

あるんやなーって気づいた訳です。

ほんと、今まで主婦を見下してましたが、

大いに反省いたしました。。。

それに、なんてったって、主婦って

旦那を支え、育てているだけではなく、

子どもを産んで育てるじゃないですか!?

ほんと、これって、この世で最も重要且つ崇高な

「仕事」なのではないでしょうか?

だから、せっかく子どもが産める女性のカラダを持って

産まれて来たので、一度はこの身体能力を使ってみたいのですが・・・。

こればっかりは、そこらへんのオス、とっつかまえる訳にもいかんし(爆笑)☆

そんな感じで、ちょっと母親(今はパートに行っています)

への見方も変わりそうな勢いです。

ありがとうございます。

だけど、最後に一言だけ・・・

「主婦もパートもええけど、やっぱり、行動範囲半径500メートルは

私はゴカンベンを〜っ(%ニヤ女%)(%ニヤ女%)(%ニヤ女%)(%ニヤ女%)(%ニヤ女%)(ニヤリ☆)」