大震災のため休止していたこだわりブーランジェを再開しました。
 あれから1か月を経過し、計画停電の心配もなくなりましたが、会場の公民館には傷跡はしっかり残っていました。入り口の車いす用のスロープが若干ずれて段差になっていました。また、パンを捏ねている最中にも大きな余震がありました。
 気持ちの中にもこのようなときにやっていいのかなという躊躇もないわけではありません。加えて、震災の後、スーパー等の売り場の棚からは、薄力粉は残っているものの、肝心の強力粉が消えていました。小麦粉がなくてはパンづくりにならないからです。
 ですが、先週あたりから少しずつ強力粉が出回り始めました。そこで、こだわりブーランジェは、通常のペースに戻ることといたしました。
 気がつけば、会場の窓からみる外の景色は、前も後ろも桜が満開です。いつもであれば、この時期お花見にいっています。春がここまで来ていることに気がつく余裕がありませんでした。そんなこともあって、今回は、あんパンに取り組みましたが、あえてピンクの桜餡を使ってみました。食べてみると、餡から桜の香りが広がってきます。
 被災しご苦労なさっている方多い中で、この時期にパンづくりをできるしあわせを感じました。
 なお、今回の大震災に対し、NPO法人男のパン工房として、義援金(10万円)を寄付させていただきました。被災地の早い復興を心から祈念いたします。