さくらびレポート34〜三学年「グラデーションマジック」:発想と工夫を促す一時間題材

櫻ヶ岡中学校の中平です。3年生の題材「グラデーションマジック」では、今日一時間という短時間題材「カメラでグラデーション」を行いました。

この題材は、「色ってきれいだなあ」「グラデーションてきれいだな」という気持ちや「色の組み合わせを工夫してもっときれいにしたい」という気持ちを引き出すことです。自分の主体的な意欲を引き出し、ではどうやったら思った色の組み合わせになるのかを工夫したりクリエイトする心を育てることです。一時間でも、それは可能であると実感しました。

写真は、ある男子生徒の二作品目のグラデーション写真です。生徒は、色紙を自由に並べ、私がカメラを持って生徒の思い通りの写真を撮ります。もちろん超クローズアップのピンボケ写真です。

上の写真は、右のような色紙の組み合わせで作り出しています。作者の生徒は、単に色の紙を平面的に並べるだけではなく、紙の厚さによる明確なエッジとグラデーションによるなめらかな色の変化の両方を作り出そうとしていたのです!!なんとクリエイティブなのでしょうか!!

紙を三次元に設置するという発想は、私の想定を超えています。

写真は、別の生徒の作品。

こうやって生徒は一人二つの作品を50分の中で撮影し、授業の最後には、全ての写真を鑑賞します。

「おお、きれい」「結構きれいじゃない」

という声が多く聞える授業でした。

授業終了後、ある男子生徒が、ビニール製の折り紙を筒状にして私のところへ来ました。

「先生、これを筒状にして、校舎のほうに向け、中を覗くときれいですよ!!」

中を覗くと、驚くほどきれいで、びっくり!!「まるでタイムマシンの中みたいだ」と私は叫んでしまいました。

クリエイティブな姿が多い一時間でした。