富山県や福井県などの焼き肉チェーン店で生の牛肉のユッケを食べた客が集団食中毒にかかり、４人が死亡した問題を受けて、厚生労働省は、全国の飲食店や食肉業者などを対象に、生の肉を扱う場合の衛生管理の実態を調査することになりました。
焼き肉チェーン店の客７９人が食中毒の症状を訴え、４人が死亡した今回の問題では、店側が生の牛肉を客に出す前に、細菌が付着しやすい表面を削り取る「トリミング」という作業をしていませんでした。
厚生労働省は、焼き肉チェーン店などの衛生管理に問題があったとしており、急きょ食肉を扱っている全国９０００か所の飲食店や食肉業者などを対象に、衛生管理の実態調査に乗り出すことを決めました。
調査は、各地の保健所が行い、生の肉を客に提供する場合、▽熱湯で消毒した器具を使って加工処理を行っているかや▽トリミングを実施しているか、それに▽肉の保存のしかたなどを調べます。調査は、今月いっぱい行い、問題が見つかった場合は、飲食店などに改善を指導することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110506/k10015714601000.html
◆ちょっと待って！お肉の生食/東京都食品安全情報評価委員会
最近、鶏刺し、とりわさ、牛レバ刺しなど食肉を生で食べたことが原因の、カンピロバクター食中毒や腸管出血性大腸菌食中毒が都内で発生しています。食肉の生食による食中毒防止のためのポイントをまとめ動画とリーフレット作成しました。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/nama/index.html#c02
◆生食用食肉を取り扱う施設に対する緊急監視の実施について/厚生労働省
今般、富山県等で発生した腸管出血性大腸菌による食中毒事件を受けて、生食用食肉を取り扱う施設に対して都道府県等から緊急に監視指導を行うこととし、別紙のとおり、各都道府県あて通知しました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001bbrh-att/2r9852000001bbwj.pdf
